ITと旅行、2事業で「コロナ禍日本」をサポート! スローガン“51:49”かかげる社長の真意とは? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ITと旅行、2事業で「コロナ禍日本」をサポート! スローガン“51:49”かかげる社長の真意とは?

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 コロナ禍で業績が悪化する企業が続出し、経済に不穏な空気を漂わせている。いっぽうで渦中にありながら、複数事業を展開する企業は強みを顕著にしているという事実もある。ITと旅行の2事業を軸としたジィ・アンド・ジィ株式会社(神戸市中央区)はそうした企業のひとつ。厳しい時勢を突き進む、同社代表取締役社長・小林敏夫さんにくわしい話を聞いた。

 同社のIT事業では主に中小企業の基幹業務のソフトウェア開発を行い、これまで全国約300社に自社開発のパッケージシステムの導入実績を持っている。旅行事業ではJTBの総合提携店『えすぽツーリスト』として兵庫県内に6店舗を構える。

ジィ・アンド・ジィ株式会社の代表取締役社長、小林敏夫さん
ジィ・アンド・ジィ株式会社の代表取締役社長、小林敏夫さん

 IT事業の方はコロナ禍でも堅調に推移しており、デジタルトランスフォーメーション(通称DX)に力を入れているという。

「DXとは、デジタル技術による生活やビジネスの変革といったことを意味します。ITの活用次第ではビジネスにおける優位性も変わってくるため、“どう活用していくか”が非常に重要になります。『DXブーム』とも言われる現在、業績をけん引する存在を目指しています」(小林さん)

 また働き方改革が叫ばれる昨今、残業することなく、“業務時間内”で仕事を終わらせるためにITをフル活用している同社。業務効率の向上を目標とする企業が激増中の日本において、クローズアップされるのもうなずける。

 同社のHPにアクセスすると、トップページには「51:49 顧客満足へのパートナーシップ」という一文が大きく記載されている。とくに印象的なのが“51:49”という数字だ。

 これは、小林さんが感銘を受けた言葉がもとになっているそう。

「この数字は、私たちがシステムをサポートするさいの心の持ちようを表しています。本来はお客さまと弊社とで50:50でやっていくのが理想ですが、場合によっては必ず当てはまらないこともある。判断に迷ったときは『一歩お客さんに歩み寄ろう』というのが51:49の精神なんです。こちらの都合を持ち出したいというケースがあったとしても、それではダメ。お客さまの役に立ってこそ我々の仕事に意味が生まれるのです」(小林さん)

 当たり前のことだが、コンピューターには迅速さや正確さが求められる。しかし、システムを組んでいるのは人間。ミスが発生することもある。同社では、このミスを極限までなくすことを心がけている。

「2023年10月から法改正で『インボイス(適格請求書)』を用いて仕入税額控除を受けるための新たな制度、インボイス制度が始まります。既にシステムをご利用いただいているお客さまには、新制度に安心して対応していただけるよう、ミスなく作業を進めていくことが私たちのマストミッションです」(小林さん)

 同社の代表的な商品として、施設運営管理を支援するソフト『貸会議室予約システムReserve Keeper』がある。これは兵庫県下で貸会議室を保有する商業施設やオフィスビルなどに相当数導入されているシステムで、県を超えて関東圏や北海道で利用しているところも。

「コロナ禍で貸会議室の利用率が減っている現状。痛手をこうむっているお客さまに対して、我々のシステムでなにか手助けできれば」と、小林さんは真剣なまなざしで話してくれた。

ジィ・アンド・ジィ株式会社のオフィス
ジィ・アンド・ジィ株式会社のオフィス

 旅行事業に関しては、国内旅行は今年の盆明けからゆるやかに件数が戻ってきた感覚があるそう。国内旅行数はコロナ前と比べると7割ほど増えたそうだが、海外旅行数はまだまだとのこと。

「コロナ前のように、行きたいところに行けるよう、少しでも力になりたいですね」(小林さん)

 JTBの専門資格『旅のスタイリスト』をご存じだろうか?「お客様へのホスピタリティ」「専門知識」「高難易度の資格取得」の3要素を兼ね備えたスタッフの証であるこの資格の保有者率が、同社はなんと全国トップクラスなのである。

「旅行は土地のことや移動手段など、多くの知識が必要になります。そのため、旅行者にとって『スタッフが資格を持っていること』が相談をするさい客観的かつ重要な“判断材料”になる。そのため、弊社では『資格をとるのが当たり前』という風土を作ってきました。それが資格保有率の高さに繋がっているのではないでしょうか」(小林さん)

 このたび、おもいきって本社フロアの拡張をしたという同社。

「隣の会社が引っ越しをするタイミングだったというのもあります。ですが、コロナ禍において働く場所の大切さを痛感したことが大きな理由。我々が手がけるIT事業と旅行事業の共通点は『お客さまがなんらかのイメージを持っている』ということなんです。そこに対応できる知識をもった資格者(自社スタッフ)たちの使命は、お客さまの持つイメージを具現化すること。そのためには彼らがのびのびと働ける環境が必要だと思ったのです」(小林さん)

 熱い思いを語ってくれた小林さん。インタビューのしめくくりに、今後も事業に邁進(まいしん)していくことを誓っていた。

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2022年10月4日放送回より

ジイアンドジイIMG_94ジィ・アンド・ジィ株式会社の代表取締役社長、小林敏夫さん(写真右)とラジオ関西の三上公也アナウンサー ※撮影時のみマスクを外して撮影23
ジィ・アンド・ジィ株式会社の代表取締役社長、小林敏夫さん(写真右)とラジオ関西の三上公也アナウンサー ※撮影時のみマスクを外して撮影23
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