兵庫県神戸市が本拠地である、Jリーグのサッカーチーム『ヴィッセル神戸』。湾岸都市・神戸をイメージした「VESSEL(船)」をかけ合わせたチーム名や、神戸と縁深い牛をモチーフにした「モーヴィ」をマスコットキャラクターにするなど、随所に“ホームタウン愛”がうかがえます。
同チームは神戸市内の祭りやスポーツ大会等、各種イベントへ積極的に参加。また、兵庫県の福祉施設入所者を試合に招待するなど、地元民との交流に力を入れています。
そこで『楽天ヴィッセル神戸株式会社』(神戸市中央区)広報に、特に反響が大きかった活動を教えてもらいました。
「まずは、サッカーチームならではの取り組みといえる『GOAL for SMILE プロジェクト』ですね。リーグ戦やリーグカップ戦、天皇杯といった公式試合で1ゴールの得点が入るごとに、サッカーボール4球を神戸市立の小学校に寄贈します」(広報)
サッカーボールは選手たちみずから小学校を訪れ直接届けるスタイルなので、子どもたちとの交流にもつながっているのだそう。2020年~21年は新型コロナウイルス拡大の影響のため、惜しくも訪問は中止となりましたが、かわりにビデオレターを贈りました。2022年には前年と同じくビデオレターで交流を続けつつ、槙野智章選手が市内の1校だけに訪問をおこなうというサプライズも。
「寄贈されるボール数はヴィッセル神戸のホームページに掲載されており、ゴールが決まるごとに更新されていきます。ぜひチェックしてみてください!」(広報)
「2003年より始まった活動『夢で逢えたら』も好評いただいております。選手たちが神戸市内の小学校を訪問、特別授業をおこなうというもの。こちらは当時チームに在籍していた“キングカズ”こと三浦知良選手が発案者なんです」(広報)
授業内容はプロジェクト名どおり「夢を持つことの大切さ」を伝えることを目的としているとのことで、プロのサッカー選手になるまでの過程や夢を叶えるために努力したこと、これからのビジョンについて選手がじっくりと語ります。
「講話だけでなく、身体を動かすゲームや作文で夢を発表したりなど、子どもたちが選手と打ち解けあえるカリキュラムとなっています。とても濃密な時間を過ごすため、この授業を通して選手に憧れを抱きチームのファンになったという声も」(広報)