里枝の夫は誰だったのでしょうか。なぜ他人のふりをして生きてきたのでしょうか。
里枝「私はいったい、誰の人生と一緒に生きていたんでしょうね」
こうした中、城戸は刑務所に服役中の詐欺師・小見浦(柄本明)を訪ねます……。
原作は平野啓一郎のベストセラー小説です。監督を務めるのは『愚行録』などで知られる石川慶。
主人公の弁護士・城戸を妻夫木聡が演じます。城戸に夫の調査を依頼する里枝役が安藤サクラ、夫の大祐になりすましていた「ある男」が窪田正孝です。本物の大祐を仲野太賀が演じ、大祐の兄は眞島秀和、服役中の詐欺師が柄本明です。このほか、清野菜名・小籔千豊・真木よう子ら個性的なキャストが揃っています。
謎に包まれた「ある男」を演じる窪田は東京・豊洲で10月27日に行われたジャパンプレミアで、主演の妻夫木について「妻夫木さんは学びをやめない人。先輩後輩の垣根がなくて、すごくリスペクトしています」と明かしています。これに対して妻夫木は「好きなことをやってるだけなんだけどね」と謙遜しました。妻夫木が弁護士を演じるのは初めてで、撮影前には実際の裁判を傍聴し、現役の弁護士に何度も取材して入念に役作りをしていたそうです。
ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門へ出品し、釜山映画祭のクロージング作品に選ばれました。生きるために過去を変えようとする男たち。ラストシーンも衝撃です。映画『ある男』は11月18日(金)、公開。(SJ)
◇映画『ある男』
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。
出演:
妻夫木聡 安藤サクラ 窪田正孝
清野菜名 眞島秀和 小籔千豊 坂元愛登 山口美也子
きたろう カトウシンスケ 河合優実 でんでん
仲野太賀 真木よう子 柄本明
原作:平野啓一郎「ある男」
監督・編集:石川慶
脚本:向井康介 音楽:Cicada
配給:松竹
(C)2022「ある男」製作委員会