自動でゆっくり進む「モビリティ」(乗り物)に乗って、神戸港の眺めを楽しんで――。神戸市の外郭団体、神戸ウォーターフロント開発機構(同市)とゲキダンイイノ合同会社(大阪市)は、17日~20日、神戸市中央区の中突堤とメリケンパークで、人を乗せて周遊するモビリティの実証実験を行う。
同社では、人が歩くスピードである時速約5キロの自動モビリティを使ったサービスの検討を重ねており、今回の実験は、サービスの本格導入に向けた取り組み。中突堤の岸壁沿いとメリケンパークに約100~400メートルの3ルートを設置、3台のモビリティを走らせる。実験で人流データを収集、分析し、最適な台数を検討するほか、同時に行う飲食販売の収益で走行コストをまかなえるかなどについて検証する。
モビリティはいずれも立ち乗りのオープンタイプで、定員は5~8人。あらかじめプログラミングされたルートを動き、センサーで障害物を避けたり、人が近づくと速度を落とすなどの機能も付いている。降りる際も、モビリティの乗降口部分を足で踏むと減速する。
メリケンパークを走るモビリティにはポップコーンの自動調理機を搭載。1カップ400円(支払いはPay Payのみ)で、できたてのポップコーンを提供する。
モビリティの稼働は、17日と20日は10時~18時、18日と19日は12時~20時。ポップコーン販売は18、19、20日の15~16時。乗車は基本的に無料だが、18、19日の18時~20時は、アップルパイとドリンクのセット(大人2000円、小学生1000円)購入が必要。そのほか発着地点に特設の屋台を設置、地ビールやホットドッグなども販売する。