サッカー・J1のヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手が手掛けるフットボールブランドの旗艦店となる店舗が、18日、神戸市中央区の三宮にグランドオープンした。そのオープニングイベントに登場したイニエスタ選手が、ブランドや同店への思いを語った。
世界的スーパースターであるイニエスタ選手の自身初となるフットボールブランド『Capitten』(キャピテン)は、サッカーシューズを中心に、スポーツウェア、スポーツアパレルなど多岐にわたって商品を展開し、子どもたちなど若年層からサッカーを趣味として週末に活動する層まで幅広いターゲットに向けて販売を行っている。
これまではオンラインショップが中心となっていたが、実店舗をこのたび神戸市中央区八幡町4に開店。同店のオープニングイベントに姿を見せたイニエスタ選手は、オープンを記念したテープカットセレモニーをスタッフらとともに行った後、限定モデル購入者向けのファングリーティングで、参加した約40人との写真撮影会に笑顔で応じていた。
同店で取材に応じたイニエスタ選手は「我々のブランドの神戸店をやっとオープンできて、とてもうれしい。神戸の皆さんにとっても、とてもいい場所になるよう期待している」とコメント。自らの経験などを惜しみなく取り入れたサッカーシューズなど、ブランドの製品については、「いろいろな面でこだわり、ユーザーのために心を込めて、スタッフ全員が努力して作ったスペシャルなもの。その思いやこだわりを感じてほしい」と述べ、「スポーツの将来を担う子どもたちははもちろん、老若男女がこのブランドを気に入っていただければうれしい」と語る。
また、『Capitten』は、神戸の靴型職人である大山義勝氏や、地元金融機関である神戸信用金庫など、神戸に関わる人たちの参加も特長的なブランド。「神戸を中心に関わりがあることは、とても“メイク・センス”(理にかなったこと)だ。神戸は私にとって第2の故郷であり、ここからこのブランドを成長させることに全力を尽くしたい」と、2018年シーズンに来日、来神し、長きにわたってプレーする神戸から、自身のブランドを発展させたい思いを明かす。『Capitten』代表取締役の高橋浩二氏も「アンドレス(イニエスタ)自身も神戸の街をすごく気に入っている。ゆくゆくは東京進出も視野に入っているが、まずは神戸を盛り上げて、日本全国、世界に向けて神戸から発信していきたい」と意をともにしていた。
11月20日からはいよいよ「FIFAワールドカップカタール2022」も開幕するが、将来、W杯などで『Capitten』ブランドをまとって活躍する選手たちが出てくるのも楽しみなところ。イニエスタ選手は、「将来、大きな大会に参加できるブランドまで成長させたい。ほかのブランドと比べるというよりは、我々の道を作りたい」と、自身のブランドの未来像も述べていた。
ちなみに、代表を引退後、初となるW杯は、家族同伴で現地に赴くというイニエスタ選手。「これまでと違う目線からのW杯を楽しみたい。特にスペインの試合を楽しみにしている」と、母国の戦いに注目していた。
『Capitten』の営業時間は、午前11時から午後7時まで。定休日は月曜。最寄り駅は神戸市営地下鉄海岸線「三宮・花時計前」駅。
◆『Capitten』(キャピテン)
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