機械式時計愛好家がApple Watchを「合わない」と判断した点は? 「結局時間を見るだけ」「モデルチェンジ多い」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

機械式時計愛好家がApple Watchを「合わない」と判断した点は? 「結局時間を見るだけ」「モデルチェンジ多い」

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 2015年に発売を開始し、22年9月には8世代目のシリーズが登場した「Apple Watch」。革新的で便利な機能を多数備え、これまで腕時計を付けなかった層にも愛されるスマートウォッチですが、中にはスマートウォッチが自身の生活に合わず“挫折”した人もいます。スマートウォッチの魅力や、現状足りない部分はなんなのか。スマートウォッチが合う人、合わない人などについて、登録者数が6万7千人を超える「腕時計YouTuber」であるRYさんが、『やさしい腕時計』(ラジオ関西Podcast)で解説しました。

 RYさんは以前、Apple Watchを所有していたそうです。購入した理由は、iPhoneやMacBook、AirPodsなどを愛用する「Appleファン」であったことや、機械式腕時計ファンとしてApple Watchの売り上げや普及スピードを見過ごせず、「驚異的人気のApple Watchを経験しておきたかったから」。しかしながら、RYさんは「合わなかった」という理由で、購入からわずか1年間でApple Watchを手放すことになります。一体何が「合わなかった」のでしょうか。

 RYさんは、一番の理由に、Apple Watchに「ワクワクしなくなった」ことを挙げます。曰く、「最初は様々な機能を持っていることや、さらなる拡張性にワクワクして使用していたのですが、それらの機能を使うのはほんの最初だけで、徐々に使わなくなっていきました。電話やLINE(ライン)の通知が来るのは便利ですが、それ以外は結局『時間を見る』という本来の時計の機能くらいしか使用しなかったのです」。

 RYさんは所有するロレックスやオメガなどの機械式時計は、着けているとテンションが上がる一方で、Apple Watchを所有していることによって、機械式時計を着ける機会を減らしているのでは? ということに気づき、ついにはApple Watchを手放してしまうことになりました。また、手放したその他の理由は、「毎日の充電が面倒」、「一年単位でモデルチェンジがあり、魅力ある期間の寿命が短く感じてしまう」など。充電の必要がなく、モデルチェンジがあっても色あせることが少ない、機械式時計とは対照的な特徴があると指摘します。

「スマートウォッチの充電が面倒」という声も

 しかしながら、そんなRYさんもApple Watchにいくつかの魅力は感じていたそうです。RYさんの考える、「Apple Watchに合う人」とはどのような人なのでしょうか。

「ガジェット好きな人、新しい物好きな人は合うでしょうし、正確な時間を知ることのできる時計として、(最も安くて)5万円前後という価格は魅力的だと思います」(RYさん)。また、RYさんは「“腕時計マウント”から逃れたい人」に、Apple Watchが向くのではとすすめます。

売り場に並ぶApple Watch。現在は8世代目まで展開
バンドの種類・色を自由に選べるのもApple Watchの魅力だが…

 RYさんの言う“腕時計マウント”とは、「価格」「レア度」「複雑機構」など、求めれば上には上が存在してキリがない機械式時計の世界で繰り広げられる、所有者によるマウント合戦のことを指します。こうしたことを全く気にしない人もいるのですが、中にはどうしても気にしてしまう人もいるそうで、ハリウッドスターにまで愛用者がいるApple Watchは、そんなマウント合戦に疲れた人にとっての安らぎの場所になるのでは、とRYさんは提案します。

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