デビュー23年目の花*花が明かす 最新アルバム『5B2H』制作秘話 「リハーサルなしの一発録り」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

デビュー23年目の花*花が明かす 最新アルバム『5B2H』制作秘話 「リハーサルなしの一発録り」

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 シンガーソングライターの近藤夏子と春名優輝アナウンサー(ラジオ関西)が月曜パーソナリティを務めるラジオ番組『Clip』(月-木、午後2時30分~)11月14日の生放送に、女性デュオ「花*花」のこじまいづみと、おのまきこがゲストに出演。最新ミニアルバム『5B2H(ゴー・バック・トゥ・エイチ)』の制作秘話について話しました。

 花*花は、1995年の結成後、2000年に「あ~よかった」でメジャーデビュー。同年末には「第51回NHK紅白歌合戦」に異例のスピードで出場し、その後「さよなら大好きな人」などシングル7枚、アルバム7枚をリリース。全国各地でのライブやレギュラーラジオなどで活躍するも、2003年に活動休止を発表しました。そして、活動休止から6年後となる2009年3月、花*花の誕生10周年を機に再始動を発表し、現在にわたって音楽活動を続けています。

 デビュー23年目を迎えた今年10月12日に発売した『5B2H(ゴー・バック・トゥ・エイチ)』のテーマは“帰る場所”。「心の故郷ってなに?」をテーマに、花*花らしいハートウォーミングな世界が広がるミニアルバムとなっています。

 アルバム1曲目に収録されている「Shenandoah」は、19世紀から歌われているアメリカ民謡。旅立った人が故郷を振り返り、その愛しさを歌う曲となっているそうで、歌詞に登場するミズーリ川は「大きな人生の岐路」「人種の壁」「時間」など、さまざまな意味に捉えられているといいます。

 この楽曲に対して、「『アルバムの1曲目にこれを持ってくるんだ!』とびっくりしました。でも、花*花のお2人だからできるというか、声ですごく表現されていると感じました」と、2人に思いを伝えた近藤。

 すると、「実は(『Shenandoah』は)一発録りなんですよ」とアルバム制作の裏側を明かしたこじま。ライブ感を大切にしているそうで、「ほぼリハーサルもせず、ギタリストさんと3人でスタジオに入って、2〜3回演奏して方向性の確認をしてから録りました。ギタリストさんとのセッションのなかで生まれてくる音を大事にしたいので」と話してくれました。

 さらに、「間違ってしまっても、レコーディングだからもう1回やり直せばいいと思いながらの一発録りですし、その雰囲気にも慣れているので、逆にその方がいい空気感が作れるんです」と語りました。

 それぞれが曲作りをする花*花。「アルバム制作をするうえでの生みの苦しみはありますか」というリスナーからの質問に対して、おのは「どの楽曲もギリギリまでやり直したり、とにかく粘りましたね」と制作時の苦しみを明かしました。

 お互いに楽曲全体が出来上がってから聴かせるため、作っている最中はどんな曲を作っているのかも言わないそう。

「夏休みの宿題が終わっていない子どもみたいに『できてる?』『そっちはどんな感じ?』と、なんとなく様子をうかがいながらギリギリまで作るんです。それからプリプロの前日くらいにデモを渡し合って、当日2人が揃ってからコーラスを作っていきます」と、楽曲制作の意外な裏側を披露しました。

 2人で作り上げたアルバムのタイトル『5B2H』には、さまざまな思いが込められているといいます。

 “帰る場所“というコンセプトを決めてからアルバムを作り始めたそうで、「ゴー・バック・トゥ・ホーム」というタイトルは後から思いついたのだそう。しかし、帰る場所を“ホーム”に限定したくなかったため、「H」には「Home」「Heart」「Here」「Hour」などのさまざまな意味が込められていると語りました。

※ラジオ関西『Clip月曜日』2022年11月14日放送回より

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