背景映像あるあるの「ギターを持つ男性」は、普遍的な映像制作において“時代を感じさせない”もののひとつであるため、たびたび登場するのだそう。
しかし、ここまで「普遍的なモノ」にこだわるのはどうしてなのでしょうか。
「カラオケ映像における主役はあくまでも“歌詞テロップ”。歌い手の邪魔をするようなインパクトのある映像が流れてしまうと、そちらが気になってしまい歌詞に集中できなくなってしまう可能性があります」(エクシング)
ほかにも「看板など文字のあるものは映さない」「テロップが出る方向と同じ方向に動くものは出さない」など、歌う邪魔にならないよう細かい工夫をしているとのこと。
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ほぼ私たちの記憶に残らないカラオケの背景映像。そこには「あえて印象に残さない」ためのこだわりが散りばめられていたのです。もしカラオケに行く機会があれば、「あえて」背景映像に注目してみるとおもしろいかもしれませんね!
(取材・文=宮田智也 / 放送作家)