――もともとは研究者向けだったとのこと。怪異・妖怪の研究に携わる人は日本にどのくらいいるのでしょうか?
【山田さん】 数えたことはありませんが、大学に属して怪異・妖怪に関係する論文を書いているのは、おそらく数百人程度ではないでしょうか。一方、研究機関に属さない研究者は無数にいると思います。
――海外に向けた利用拡充も検討されているとのことですが、国外にも日本の妖怪に関心を持つ人は多く存在するのでしょうか?
【山田さん】 当センターでのこれまでの研究活動やデータベース、あるいは水木しげるさんの作品を通じて日本の妖怪に感心を持つ人は海外にも増えてきています。いまや海外でも「Yōkai」という日本語で通じます!
当センターで客員研究員をされた中国や韓国の先生も、帰国後、怪異・妖怪に類する自国の伝承についての研究グループを作っているようです。
――データベース作成に携わる学者の方々は、普段はどのような研究および活動を行なっているのでしょうか?
【山田さん】 専門としては、民俗学、口承文芸、明治以前の国文学、美術史の先生方が多いと思います。
――よく検索される妖怪・怪異は?
【山田さん】 正確な統計はとっていませんが、キツネ、テング、カッパ、タヌキなどが多いと思います。