飛び出し坊やは、通学路にいることが多かったのですが、最近は、マスコット的な存在として店頭に置かれていることも増えてきました。当ホテルのアマビエさまも、皆様に愛されながら交通安全の啓発になればと思います。
――思わず「懐かしい!」と思う飛び出し坊やは?
【山極さん】 おそらく今はもういないのですが……。「超おどろきあっくん」はかなり個性的で、ひと目見たら忘れられないんですよね。どこか、グッとひきつける力があります。「ザ・シルバー」は、誰かのイタズラ書きだと思いますが、そのラクガキがより魅力を引き出しているように感じました。しかし、『ラクガキはダメ、ゼッタイ!』です。
飛び出し“坊や”というと、赤と黄色の服を着た男の子のイメージですが、実は、女の子や動物など種類は数多くあるんですよ。
――「飛び出し坊や」の魅力は?
【山極さん】 滋賀県発祥といわれている飛び出し坊やは、まさに滋賀県の文化だと思います。滋賀県には手作りの個性的な坊やも多く、多種多様な顔や表情があります。人間と同じように、月日が経つにつれて年をとり表情も変わる。その“成長”を見ることが楽しみです。
個人的には、飛び出し坊やを好きになったことで、車を運転する際に飛び出し坊やを見つけたら「このあたりは通学路なんだな」と、細心の注意を払いながら進むようになりました。自然と、本来の目的である「交通安全の啓発」を意識するようになりました。これも飛び出し坊やの魅力ですかね。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
山極さんいわく、現在も滋賀県内では飛び出し坊やは増え続けているとのこと。ホテル琵琶レイクオーツカでも「飛び出しアマビエ」3号機の設置や、「飛び出し坊や」好きのオフ会などを計画中なのだそう。山極さんのインスタグラムでは数々の飛び出し坊やコレクションを発信中なので、気になる人はぜひチェックしてみては。
(取材・文=弘松メイ)