兵庫県が「オミクロン株対応2価ワクチン」接種を呼び掛け 新型コロナ“第8波“への備え | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫県が「オミクロン株対応2価ワクチン」接種を呼び掛け 新型コロナ“第8波“への備え

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 年末年始に懸念されている新型コロナの第8波。これまでの2年間、国内では年末に感染が拡大し年明け以降に大流行する傾向にあると見られています。そのような状況を踏まえ、兵庫県では感染防止対策の徹底に加え、オミクロン株対応2価ワクチンの早期接種を呼びかけています。

兵庫県庁舎
兵庫県庁舎

 2価ワクチンには、従来株の成分に加え、オミクロン株に対応した成分が含まれています。オミクロン株の成分に2つの種類(BA.1とBA.4-5)があるため、ワクチンも2種類あります。

 BA.1対応型とBA.4-51対応型は、どちらも従来型ワクチンを上回る効果が期待されています。厚生労働省の発表によると、重症化予防効果とともに、持続期間が短い可能性があるものの、感染および発症の予防効果に寄与する免疫をより強く誘導するといいます(※1)。また、今後の変異株に対しても有効である可能性が高いと考えられています。

 2価ワクチンは、従来型ワクチンの1・2回目接種が完了しないと接種できません。1・2回目接種を完了した12歳以上の人であれば、最終接種から3カ月以上経過していれば打つことができます。接種期間は、2023(令和5)年3月31日まで

 兵庫県の担当者は、「期間内にオミクロン株対応2価ワクチンを接種するためには、年内に1・2回目接種を完了する必要があります。まだの方は、ぜひ接種を検討してほしい」と話します。さらに、「第6波、第7波では、感染者全体に占める子どもの割合が増加しています。年末に帰省を考えている方も多いと思うので、帰省先での感染を防ぐという点からも、子どものワクチン接種についても前向きに検討してほしい」とも呼びかけています。

 また、年末年始にかけて、新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行も心配されています。インフルエンザワクチンは、新型コロナワクチンとの同時接種も可能です。基本的な感染予防対策と合わせ、インフルエンザワクチンの接種についても検討が求められます。

 新型コロナワクチン1・2回目接種用の接種券をなくした場合には、再発行すれば2価ワクチンを接種することができます。詳しくは、お住まいの市町村にお問い合わせください。

※1「〈新型コロナワクチン接種〉オミクロン株に対応した2価ワクチン接種が開始されました。【第2報】ワクチンの種類が増えました」(厚生労働省、2022年10月7日発表)より

【参考資料】
■厚生労働省
「季節性インフルエンザワクチンに関するお知らせ」令和4年9月(※1)
初回接種(1・2回目接種)がまだお済みでない方へ」2022年10月6日
「接種間隔の短縮(5か月→3か月)に関するお知らせ」2022年10月21日
「秋から冬にかけての接種【令和4年秋開始接種】についてのお知らせ」2022年11月17日
※1)日付は資料の記載通り(令和4年=2022年)

■兵庫県
「令和4年秋開始接種(オミクロン株対応ワクチン接種)について」

(取材・文=岡本莉奈)

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