若手の研究者らによる、ユニークな研究に最大5千万円が贈られる、新しい学術賞「神戸賞」が、2024年にスタートします。
対象となるのは、BME(バイオメディカルエンジニアリング)分野という、生命科学と理工学とが融合する領域で研究をおこなう日本人か、日本人が中心の研究チームです。
いまのシスメックスの創業者=中谷太郎さんがつくった、公益財団法人中谷医工計測技術振興財団が、24年に40周年を迎えることにあわせて創設される賞で、財団によりますと、この分野を対象とした賞は日本で初めてだということです。
5千万円が贈られる「大賞」(1件)には年齢制限がありませんが、将来有望な45歳未満の手研究者が対象の「ヤングインベスティゲーター賞」(3人)が設けられているのが特徴で、賞金500万円のほか、研究には5年間で4千万円の助成金を出し、支援します。
14日、神戸市内で会見した、中谷財団の家次恒代表理事は、「若い研究者がじっくりと研究できる環境を作り、かつてのような技術大国・日本を取り戻したい。長いスパンでこの賞を育てていく」と意気込みを述べました。
第1回は23年夏から公募が始まり、24年春に初の受賞者が決まる予定です。