兵庫県には、材木屋や木材に関わる仕事をしている『兵庫県木材青年クラブ』という青年団体がある。メンバーは48歳以下の経営者・次期経営者で構成され、兵庫県産木材をより活性化させることを目的としている。
木材業界を盛り上げるためにどのような活動がおこなわれているのか、木工作委員会委員長・衣笠秀貴さんに話を聞いた。
「クラブの活動内容は、一般の方が木材に親しんでもらうための木材イベント開催や活動会員同士の情報交流会などさまざまです」(衣笠さん)
なかでも木材に直接触れてもらう"木育活動"を積極的に行っているとのこと。
「イベント参加者の大半が小学生以下のため、安全に配慮しつつ子どもたちの"興味心"を伸ばしていけたらいいと思っています」(衣笠さん)
木育活動は、基本的には兵庫県内にて年に2・3回ほど行われる。また、依頼を受けて出展することも。実際に木育活動に参加した人からは「木のぬくもりや魅力に気づけた」という声があがっているそうだ。
木材の多用は「安らぎとリラックス効果にもつながる」と衣笠さんは言う。
「ご自宅でも木をふんだんに使われると、香りや手触りなどから安らぎを得られます。あたたかみのある空間づくりができるのが木の良さのひとつ」(衣笠さん)
イベント以外には、木材利用に関する提案を県におこなう「渉外活動」、木材活用や状況についての情報共有や意見交換をおこなう「交流活動」などがある。いずれも、兵庫県産の木材をより活性・多用させるために定期的に実施されている。
木の魅力を子どもたちに伝えるいっぽうで、内部の情報交流もさかんな同クラブ。
「アウトプット・インプットを同時に行うことが重要。こうした我々の活動が、兵庫県産木材の発展につながっていくことを願っています」(衣笠さん)
※ラジオ関西『ニュースタイムライン なぜ、今木材利用か?』2022年11月29日放送回より