神戸市の三宮と元町をつなぐ地下通路「三宮中央通り地下通路」(中央区三宮町1丁目~三宮町2丁目)が、11月1日より全面リニューアルオープン。新しく「サンポチカ」という愛称も決定し、明るく歩きやすい通路に生まれ変わった。多彩なアートで彩られた空間は、アーティストによるライブペインティングなど、イベント性も兼ね備えるストリートになっている。
新装された地下通路は、神戸市営地下鉄海岸線「三宮・花時計前」駅と「旧居留地・大丸前」駅とをつなぐ全長約400メートルの区間だ。2001年7月、市営地下鉄海岸線の開業に合わせて開通したが、都心・三宮再整備の一環として、初めての大規模なリニューアルが実施された。
デザインのコンセプトは「変化に富んだ歩いて楽しい空間」。リニューアル後、照明が明るく、歩行者が歩きやすくなった。20の部屋に区切られた空間が、それぞれ色や模様の違う壁になっており、ウインドーショッピングをしているように、楽しみながら歩ける通路として生まれ変わった。通路の一部は両側に特殊フィルムのガラスが設けられ、合わせ鏡のようになった空間演出や、壁をキャンパスに見立てた区画など、アーティスティックに楽しめる通りになっている。
「サンポチカ」の愛称は、1,122件の応募の中から決定。地下通路を「ぽちぽち歩いて楽しい散歩のようにいろんな景色に出会える道」「つい口に出したくなる、覚えやすいキャラクター名のような響きの愛称」という意味が込められている。
また「更新部屋」と呼ばれる空間では、アーティストがライブペインティングを行い、壁をキャンパスに見立て作品を制作している。第1弾は画家の植田真さんが担当した。今後もアーティストが壁を彩るアート作品を制作する予定だという。
「サンポチカ」の設計をした「タトアーキテクツ 島田陽建築設計事務所」の島田陽さんは「400メートルの地下通路でこれだけ風景が移り変わる場所は珍しいと思う。写真を撮ってみても楽しめるので、ぜひ一度訪れてほしい」と話している。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2022年12月18日放送回より
◇「サンポチカ」
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【サンポチカ(三宮中央通り地下通路)がリニューアルオープン!!(神戸市HPより)】
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