――症状が進んだ方には、薬物治療とともに外科的な治療も行われるのですね。
そうですね。薬を使用していても効かなくなってしまった場合や、副作用が見られる、効き目が短いなどの不具合が生じた場合には、外科的な治療を試みることがあります。
――パーキンソン病は完治させることができるのでしょうか?
もちろん完治が最終的な目標ですから、新たな治療法が模索されています。
◆平田 温(ひらた ゆたか) 社会医療法人榮昌会 吉田病院 附属脳血管研究所所長 / 脳神経内科部長
1973年に京都大学医学部を卒業後、京大老年科・神経内科で研修、次いで設立直後の国立循環器病(研究)センター内科脳血管部門(現=脳血管内科)で超急性期脳血管障害の診療や研究に従事。
その後、秋田県立脳血管研究センター神経内科に移り、20年間ほど臨床例の診断と治療のほかポジトロン(陽電子)CTによる脳循環・代謝研究などを行う。
2015年6月に吉田病院附属脳血管研究所に所長、脳神経内科部長として着任。