神戸の生田神社で27日、新年を迎える準備として「杉盛(すぎもり)」が飾られました。
生田神社ではおよそ1200年前、大雨による水害で松の木が倒れてお社が壊れたと伝わっていて、境内に松の木はありません。正月には門松ではなく、杉を使った飾りを毎年つくっています。
27日は午前8時から、職員およそ30人が杉盛づくりに取り組み、杉の枝2000本とススキ、サカキを組み合わせ、高さ2.5メートル、直径1.5メートルの飾りが完成しました。
生田神社では来年、2023年の正月三が日に80万人が訪れると見込んでいて、権禰宜の澤田政彰さんは、「来年は、コロナが早く収束し、干支のうさぎのように飛躍する年になるようお祈りします」と話しています。杉盛は、1月15日まで飾られて参拝する人たちを迎えます。
その後、杉盛は1月16日の「注連縄焼却神事(しめなわしょうきゃくしんじ)」で前の年のお守りやお札と一緒に焚き上げられます。(ラジオ関西ニュース)
注連縄焼却神事(しめなわしょうきゃくしんじ)……
1月16日に杉盛とともに注連縄飾りや古札・お守りを焚き上げる神事で、前日15日の閉門(午後5時)までに納められたお守り等を焼却します。