知恩院の大鐘が突かれるのは大みそかの12月31日と、浄土宗の開祖・法然上人の忌日法要「御忌大会(ぎょきだいえ)」(4月18日~25日)、そしてこの試し撞きの年3回。
大みそかの本番は22時40分ごろから鐘を撞き始め、人間の煩悩の数と同じ108打の鐘が年をまたいで撞かれる。一年間の煩悩を払い、清らかな心で新しい年を迎える。
今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大晦日当日は事前申し込み制で、250人ずつ、4つのグループに分け、入れ替え制で計1000人に限定した(※受け付けは終了)。12月12日・正午に受付を開始したが、わずか15分で定員に達したという。
なお同日、知恩院公式YouTubeチャンネルでもライブ配信される(22時20分ごろ~鐘楼内法要、22時40分ごろ~撞き始め、24時40分ごろ終了予定)。
知恩院の大﨑順敬執事は「お参りされる方を限定するのは苦渋の決断だった。コロナ収束とウクライナの方々に一日も早い平和が訪れるよう念じて、心をひとつにして除夜の鐘を撞きたい。“リアル”と“ライブ配信”という、ハイブリッドな形になるが、厳かな大みそかを過ごしていただければ」と話した。