熱燗、冷酒とさまざまな味わい方を楽しめる「日本酒」の季節。そんな日本酒をつくる工程でできる副産物が「酒粕」だ。酒粕は、発酵したもろみから日本酒をしぼった際に残った”カス”なのだが、名前とは打って変わり、酵母のたんぱく質やビタミンB、ミネラルなどが含まれる。また、体が温まるので、冬の料理やスイーツなどにも使用されている。
そこで、兵庫県産を中心とした新鮮な食材を取りそろえるナナ・ファーム須磨の広報であり、野菜ソムリエでもある神垣八千代さんに酒粕を使った体温まる料理「たらの酒粕煮」の作り方を聞いた。
1.たらを半分に切る
2.大根は厚さ1.5センチの半月切り、にんじんは厚さ1センチの輪切りか半月切りに
3.こんにゃくを6つにちぎって、さっと茹でる
4.鍋に、大根、にんじん、こんにゃく、水300ミリリットルとしょうゆ大さじ2分の1を加え、ふたをして中火で約10分煮る
5.野菜がほぼやわらかくなったら、生たら2切れ(200グラム)とみそ大さじ3分の2、酒粕30グラムを加え、ふたなしで約5分煮る
神垣さんによると、たら独特の臭みも酒粕にすることで気にならない味わいになるとのこと。ちなみに、酒粕は凍らないため、冷凍庫に保存袋に使う分だけ小分けにして保存しておくのがオススメだという。
ナナ・ファーム須磨内にあるナナファイブでも、丹波小鼓のしっとりとしたかたまりタイプの純米酒粕や、兵庫五国の蔵元の新酒をしぼった酒粕などを取り扱っている。また、灘の福寿からは、ノーベル賞の晩餐会にも使われたブルーボトルの純米吟醸酒をしぼった酒粕も登場している。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨の公式サイトを参照