ジャッキー・チェンの決め技にスタントマンがいた… 映画『カンフースタントマン 龍虎武師』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ジャッキー・チェンの決め技にスタントマンがいた… 映画『カンフースタントマン 龍虎武師』

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 数年後、ラウ・カーリョンとサモ・ハンが本物の武術を取り入れたカンフー映画を次々と監督し、さらにユエン・ウーピン監督がブレイク前のジャッキー・チェンを主演として『スネーキーモンキー 蛇拳』『ドランク・モンキー 酔拳』を撮り、大ヒット。アクション・コメディとして楽しませる香港映画が最盛期を迎えます……。

サブ3

 今作は当時の香港アクション映画の舞台裏を明かしています。

“『サイクロンZ』でジャッキー・チェンがみせた、あの華麗な決め技は、実はスタントマンによるものだった”、“『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』のクライマックスでのジェット・リーのアクションは、実は3人のスタントマンが吹き替えていた”、“『プロジェクトA』の時計台落下スタントは、実はジャッキーが挑戦する前に1人のスタントマンが実験台になっていた”などの撮影エピソードです。

 今作の監督は映画評論家でもあるウェイ・ジュンツー。3年間かけて香港アクション関係者100人近くに取材し、撮影を重ねました。

 サモ・ハンらアクションスターや映画監督それにスタントマンたちが出演して証言しています。この証言を裏付けする古いメイキング映像を盛り込み、香港アクション映画の歴史を伝えています。

 武術指導を手がけたトニー・リャンは「ライバルチームの作品がビルの8階から地上のプールにダイブしたので、自分たちは9階から炎の中に飛び降りた」と明かし、香港のスタントマンたちが命がけだったことが分かります。

 CGを使わない本物のアクションです。成功確率30%の危険なスタントを求められても「ノー」と言わない姿勢で、香港映画界に身を捧げていました。

サブ7

 また各作品の山場で、大勢の役者やスタントマンがどのようにタイミングを合わせていたかをインタビュー取材で明らかにしています。ほかにも「ブルース・リーの食事は独特で、生の牛肉・粉乳・卵をミキサーで混ぜて飲んでいた」「カーチェイスでは道路の許可が下りず、隠しカメラで撮影した」といった興味深い逸話や、「長年サモ・ハンと働けて幸せだったと感じています」「香港映画の地位を高めたのはスタントマンです」などの金言が盛り込まれています。

 香港スタントマン協会が全面的に協力したということです。ドキュメンタリー映画『カンフースタントマン 龍虎武師』は、1月6日(金)公開です。(SJ)

ポスター

◇映画『カンフースタントマン 龍虎武師』(原題:龍虎武師/英題:Kung Fu Stuntmen)
※上映日程は、作品の公式サイト・劇場情報でご確認ください。

出演:
サモ・ハン ユエン・ウーピン ドニー・イェン ユン・ワー チン・カーロッ ブルース・リャン マース ツイ・ハーク アンドリュー・ラウ エリック・ツァン トン・ワイ ウー・スーユエン

アーカイブ出演:
ブルース・リー ジャッキー・チェン ジェット・リー ラウ・カーリョン ラム・チェンイン

監督:ウェイ・ジュンツー  

【劇中登場作品】
『ドラゴン危機一発』(1971)
『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972)
『ドラゴンへの道』(1972)
『Mr.Boo!ミスター・ブー』(1976)
『少林寺怒りの鉄拳』(1977)
『スネーキーモンキー蛇拳』(1978)
『ドランクモンキー酔拳』(1978)
『ドラゴンロード』(1981)
『プロジェクトA』(1983)
『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985)
『九龍の眼/ポリス・ストーリー2』(1988)
『ファースト・ミッション』(1985)
『プロテクター』(1985)
『五福星』(1983)
『大福星』(1985)
『七小福』(1988)
『サイクロンZ』(1988)
『冒険活劇/上海エクスプレス』(1986)
『イースタン・コンドル』(1987)
『導火線 FLASH POINT』(2007)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』(1991)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝 アイアンモンキー』(1993)
『クライム・キーパー香港捜査官』(1989)
『省港旗兵・九龍の獅子/クーロンズ・ソルジャー』(1984)
『タイガー・オン・ザ・ビート』(1988)
『おじいちゃんはデブゴン』(2016)

配給:アルバトロス・フィルム
(C)ACME Image (Beijing) Film Cultural Co., Ltd

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