宝塚歌劇団花組の水美舞斗が、1月9日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西、月曜午後8時〜)に出演。30年ぶりの再演となる名作「うたかたの恋」、年の始まりを華やかに彩るレヴュー「ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-」について、自身の役柄の難しさや舞台への思いを語った。
1983年の初演から40周年を迎えた「ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』」。パーソナリティーの小山乃里子が「何度観ても素晴らしい恋物語」と評する本作で水美は、トップスター・柚香光が演じるルドルフとトップ娘役の星風まどか演じるマリー・ヴェッツェラを陰ながら見守るジャン・サルヴァドルを演じる。
役柄について尋ねると、「ジャン・サルヴァドルという人物に向き合うのは『こんなにも難しいんだ』と感じています」と胸の内を吐露。ストーリーテラーとしての側面も強く、「お客様と舞台を繋ぐ役割をしていることが多い」と水美。そのため、舞台上で演じる際には「どういう人物であるか」という点には重きを置かず、観た人の感じかたに委ねているのだと明かした。
数々の作品を経験しながらも、宝塚大劇場の舞台に立つと「なんて豪華で、なんて華やかなんだろう」と感極まってしまうほど、気持ちが高まるという。「お客様と同じ思いなのかな」と語る姿から、大舞台の喜びや感動を日々感じていることがひしひしと伝わってきた。
「うたかたの恋」は、宝塚歌劇を代表するミュージカルのひとつと言われるほど、何度も再演されてきた。本作に限らず、再演の舞台に立つ際は常に「(前回公演という)比べるものがあるので、ありがたいと同時に『しっかりと務めなければ』という不安を感じています」と言葉にした。
華やかで夢のような世界観が広がる「タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT -華麗なる香水-』」。繊細に作り込まれた舞台セットについて、水美は「この幕開きを観ただけで、未来のタカラジェンヌである小さなお子さんたちが『キャー!』となるんじゃないかと思う」とコメント。心高鳴るシーンばかりのようで、観劇がますます楽しみだ。
お気に入りのシーンについて尋ねられると、「男役がスーツをまとう『ムスク』の場面」と回答。全員が異なるスーツを着用しているそうで、「出演者それぞれが花組の男役の美学を追求し、どうすれば振り付けがかっこよくなるのかを研究した」と見どころを熱く語ってくれた。
花組宝塚大劇場公演は、1月30日(月)まで上演予定。
※2023年1月10日時点で、1月10日(火)~16日(月)の公演中止が発表されている。
ラジオ関西『ビバ!タカラジェンヌ』
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