「フェリーさんふらわあ」の就航からの歩みを紹介する常設展『さんふらわあミュージアム』が、13日、大阪南港(大阪市住之江区)にあるさんふらわあターミナル(大阪)第1ターミナル前にオープンする。
さんふらわあは、大阪~別府、神戸~大分、大阪~鹿児島の3航路を結ぶ長距離フェリー。同展では、明治45年から続く船々と航路の歴史をたどることができる。
施設内には、計6隻のモデルシップが展示される。入口正面には、モデルシップの中で最大の大きさとなる「3代目くれない丸」が置かれ、ターミナルに停泊中の新造船「さんふらわあくれない」とともに間近で見ることができる。そのほか、さんふらわあの原点でもある「初代さんふらわあ」なども。
さらに、明治から令和に至るまでの110年間の歴史をまとめた大型年表も設置される。大阪別府航路の歴代の船名や出来事だけでなく、船の大きさ比較やしくみを解説したイラストも展示される。
ほかにも、歴代52隻の船々をすべて解説したデジタルサイネージが用意される。観光情報や動画なども盛り込まれており、さんふらわあの百科事典のように楽しむことができる。
同社旅客営業部の森慶太さんは「より多くの方に、大阪商船から始まるさんふらわあの船や航路の歩みに触れてもらい、船の旅と楽しさを感じてもらいたいと思いこのミュージアムを造りました」とコメント。見どころとして、かつて瀬戸内海を駆け抜けたモデルシップ、年表、百科事典のごとく情報を散りばめたデジタルサイネージなどを挙げた 。
オープン日である13日の12時からは、会場前でテープカットなどを行う開所式が催される。