◆中古は信頼できる店で購入するべし
中古で購入する以上、故障の有無やムーブメントの劣化具合など、目に見えない多くのリスクを抱えるため、きちんとした保証があるのかもポイントです。購入店舗について、RYさんは、「『ネット上だけでなく実店舗を構えているか』『お店が何年続いているか』など、そのお店が信頼できるのかは確認した方が良いですね。また『保証期間やオーバーホールなどメンテナンスなどアフターサービスはしっかりしているか』の確認はマストです。1週間で不具合があり修理代が高額に……などとなれば目も当てられませんからね」とアドバイスします。また、中古での購入とはいえ、今後もそのお店が自身と長く付き合ってくれるのか、は一つのポイントになるようです。
◆中古時計は“ムーブメント”をチェックすべし!
中古の腕時計自体のチェック項目について、まず見て確認できるのが外装です。RYさんが押さえておきたいポイントに挙げるのは、「大きな傷がないか」「エッジが丸まっていないか」「ブレスがたるんでいないか」「文字盤が焼けていないか」「針に錆(さび)がないか」「リューズやベゼルなど可動部の固着がないか」です。その中から、どこまで自分が許容できるのかを判断しましょう。その上で、いくら気に入ったとしても、「ここがダメなら購入を断念した方が良い」というポイントが、見た目だけでは判断できない“ムーブメント”。
「確認事項は簡単なところだと『1日何分ずれるのかなどの“精度”』、そして、『最後にオーバーホールをしたのはいつか』という点です。ぜひ、店員さんに『ムーブメントは大丈夫か』とひとこと、確認してみてください」(RYさん)。これらについては、インターネット上でも親切なお店であればしっかりと記載しているようですし、記載が無い場合は問い合わせて、その際の店の対応も含めて確認をするのが良いでしょう。
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うまくいけば、憧れのモデルがお値打ち価格で手に入る可能性もある中古市場。不安はあるかもしれませんが、正しい知識を持って購入に臨めば怖くありません。一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。
(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #32「ロレックスもついに認定制度を導入…『中古』の腕時計って、ホントに『買い』なの?」より)