信長「どこに急所があろうか」
濃姫「敵は必ず勝つと思いよる」
信長「それが急所か」
濃姫はわずかな可能性にかけて奇策を考え、信長を桶狭間へ送り出します。信長の軍は見事に今川軍の急所をついて勝利します。
それまで真っ向から対立していた2人は、この日から次第に強い絆で結ばれるようになります。
2人は誰も成し遂げたことのない天下統一へと突き進んでいきます。信長は戦いに明け暮れる日々を送り、勝利にどん欲で残忍な武将として顔つきが変わっていきました。第六天の魔王として恐れられます。
天下統一は2人の夢なのですが、濃姫は自分が信長を鼓舞してきたせいで彼を死に向かわせていると気づき、苦悩します──。
織田信長を演じるのは木村拓哉、信長の背中を押す濃姫に扮するのは綾瀬はるかです。
濃姫の筆頭侍女・各務野が中谷美紀、侍従・福富平太郎貞家が伊藤英明です。
明智光秀が宮沢氷魚、森蘭丸が市川染五郎、徳川家康は斎藤工、羽柴秀吉が音尾琢真、濃姫の父・斎藤道三が北大路欣也です。
脚本は、『ALWAYS 三丁目の夕日』や『コンフィデンスマンJP』の古沢良太のオリジナル。監督は『るろうに剣心』や大河ドラマを演出してきた大友啓史です。東映京都撮影所の職人メンバーたちが手がけています。
大友監督は「これまで見たことのない信長の物語として、濃姫とのエピソードをふんだんに盛り込んだ。木村さんと綾瀬さんが素晴らしいパフォーマンスをしている」と話しています。