「同行避難の備えを」 保護犬への思いから誕生 日本唯一のドッグスリング専門店「erva(エルバ)」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「同行避難の備えを」 保護犬への思いから誕生 日本唯一のドッグスリング専門店「erva(エルバ)」

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『多機能ドッグスリング』は、耐荷重20キロと中型犬でも使用可能なアイテムで、肩ひもの長さ調節が可能です。体格差がある方との共有や、厚着・薄着など服装に応じて調整することもできます。また、正面についたファスナーを開けることで、愛犬がより出し入れしやすくなっています。

――「ペットの防災」という観点からもドッグスリングは注目の存在なんですよね?

【黄瀬さん】 ペットの防災は以前から気になっていて、災害によって家族と離ればなれになり保護犬になる、という現状をどうにかしたいと考えていました。災害時という飼い主も愛犬も不安や恐怖を感じている状況で、いつも使っていないアイテムを急に使うのは難しいですよね。だからこそ、“普段使いのしやすさ”を追求しています。日頃から安心して使っていただくことが、有事の際に防災グッズとして頼っていただけることに繋がると思っています。

 ドッグスリングがあることで愛犬と安心して避難でき、避難所でも一緒に過ごすことができる。愛犬と飼い主、お互いの心が癒されることで、いち早く元の生活に戻るための力になりたいと思います。

――「実際に役立った」という利用者の声もあるのでしょうか?

【黄瀬さん】 2016年の熊本地震の際に、利用者から「避難所で役立った」と連絡がありました。避難所は普段生活している場所とは環境が全く異なりますし、通常にはない異様な雰囲気にびっくりしてしまったのか、普段は抱っこを好まない愛犬が抱っこをせがんできたそうなんです。そんなときにドッグスリングに入れて抱っこすることで両手が空き、とても助かったと教えてくれました。それがきっかけで、防災の面でも使えることを広めていこうと考えたんです。

――最後に伝えたいことはありますか?

【黄瀬さん】 地震・災害大国である日本では、「ペットの防災」も大きな課題です。災害時に愛犬・愛猫と一緒にいられることは、大きな心の救いになります。だからこそ、日頃からペットの防災について調べたり、ペットと離ればなれになることがないよう同行避難の備えをしておいていただきたいです。同行避難は、ペットの命を守るだけでなく、飼い主も躊躇なく避難できるので、安全を確保することに直結します。その選択肢として、ドッグスリングを知っていただけたらと思います。大切な愛犬を守るためにも十分な備えをしていきましょう。

※ラジオ関西『Clip月曜日』2023年1月16日放送回より

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