財産管理に介護トラブル、遺言… 高齢化社会の抱える法律問題は『ホームロイヤー』で解決を | ラジトピ ラジオ関西トピックス

財産管理に介護トラブル、遺言… 高齢化社会の抱える法律問題は『ホームロイヤー』で解決を

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――「ホームロイヤー制度」とは、どのような制度なのでしょうか。

【藤田弁護士】 ご本人が元気なうちに弁護士との間で見守り契約、任意後見契約などを結ぶしくみです。かかりつけのお医者さんのように、かかりつけの弁護士を持ち、相談することで自身のことをよく知ってもらうことができ、状況にあった法的アドバイスを受けることができるようになります。

 見守り契約からはじめて、担当弁護士との間に信頼関係ができれば財産管理契約や任意後見契約を結ぶこともできますし、任意後見契約だけを結ぶという対応も可能です。また、要望があれば、遺言の作成や死後事務を依頼することもできます。

 大切なのは、元気なうちに備えておくことです。たとえば、認知症の進行により理解ができなくなった場合には契約を結ぶことが難しくなります。老後の安心のためにも、かかりつけの弁護士を持っていただくと安心できるのではないでしょうか。

――最後に伝えておきたいことは?

【藤田弁護士】 先ほどもお伝えしたように、何かあったときにはまず相談することが大切です。兵庫県弁護士会の「たんぽぽ」(高齢者・障害者総合支援センター)では、毎週火曜日と木曜日の午後1時から4時まで、高齢者・障害者問題に取り組む弁護士が、ご本人・ご家族・支援者の方々からの電話相談に応じています。料金は無料で予約も不要ですので、気軽にお電話していただけたらと思います。

◆藤田翔一(ふじた しょういち)弁護士 SIN法律労務事務所(兵庫県西宮市)
京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻を卒業し、2013年に弁護士登録。高齢者、障害者支援に注力しており、兵庫県弁護士高齢者・障害者総合支援センター運営委員会(愛称:たんぽぽ)の委員を経て、現在は委員長を務める。

【兵庫県弁護士会の高齢者・障害者総合支援センター「たんぽぽ」】
高齢者・障がい者のための弁護士電話法律相談(無料法律相談・予約不要)
実施日:毎週火曜日・木曜日の午後1時から午後4時まで
電話番号:078-362-0074

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