能見篤史氏に聞いた、「吹田の主婦」オリックス山崎颯一郎が覚醒した理由「やっぱり監督じゃないですか」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

能見篤史氏に聞いた、「吹田の主婦」オリックス山崎颯一郎が覚醒した理由「やっぱり監督じゃないですか」

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 プロ野球の阪神やオリックスで投手として活躍し、昨シーズン限りで現役を引退した能見篤史氏(43)が、30日放送のラジオ関西の番組にゲスト出演。昨年までコーチ兼任でプレーしていたオリックスの雰囲気のよさや、山崎颯一郎投手がセットアッパーで活躍した理由などを語った。

 ゲスト出演したのは、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)とフリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2023年1月30日放送回。

能見篤史氏(写真:ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』)

 2月1日から各球団がキャンプインし、いよいよ2023年のプロ野球シーズンがスタートしたが、能見氏は現役時代のキャンプの心境を次のように振り返る。

「『始まるな』というのは大前提として、とりあえず『ホテルに行かな……』『あそこ(キャンプ地)に行かな……』と、少し憂鬱さもありましたね。(キャップ地の)宜野座にはめっちゃお世話になりましたが。でも、(キャンプは)始まってしまえば早いんですよ」(能見氏)

 また、能見氏はキャンプイン初日、阪神時代は特に、新たに着用するユニフォームの「重さ」を実感するという。

「普段から自主トレである程度は(動ける)身体を作っているので(キャンプ前に)体の張りとかを落としていくのですが、ユニフォームを着ると体がめっちゃ重かったんですよね。1日目で、また体が張ってくる。それが毎年なんですよ。何でユニフォームを着ただけで重さを感じるのが不思議だったのですが、たぶんファンの方々の思いなど、いろいろなものを背負っていたからじゃないですかね。オリックス時代はユニフォームを着て重いと感じたことはないのですが……(笑)」(能見氏)

 番組のなかで、野球取材に精通する田中アナから、阪神とオリックスでのキャンプ中の空気感の違いについて問われた際、「全然違います。阪神ではキャンプのどこに行こうが常に見られていました」と応えた、能見氏。

 さらに田中アナから「阪神は球場のグラウンドに取材陣がおりられませんが、オリックスはグラウンドに入れる、という選手との距離にも違いがありますよね」と投げかけられると、「(距離感は)違うと思います。オリックスの取材陣も本当に少数で……5社くらいだったかな……? 阪神は“監督担当”の記者など、担当が分かれていましたけどね。その分、オリックスは見られているという感覚がないので、自由に自分の練習ができてましたよ」と、自らの経験を踏まえて様子を明かした。

 一方、昨年まで能見氏が在籍していたオリックスは、山本由伸投手や宮城大弥投手といったWBC(ワールドベースボールクラシック)日本代表をはじめ、若手の優秀な選手たちの活躍が際立ち、一昨年はリーグ制覇、昨年は日本一をつかんだ。その好パフォーマンスの要因について、能見氏はチームの持つ土壌、明るく伸び伸びできる環境が関係しているという。

「チーム内の環境は確かに影響があると思います。伸び伸びする、という(良さがある)。でも、(裏を返せば)自分を持っていないとすぐダメになるという要素もありますよね。向上心がないといけない。そもそもパ・リーグはそういう気質の球団が多いと思いますよ。他球団のパ・リーグのベンチを見たら、どこも明るいんですよね。盛り上がる時にはもうすごく盛り上がっているので。逆に相手もこっち(オリックス)のベンチを見て『明るくやってんなぁ……』と思われているはずです(笑)」

 その他、オリックスは「あまり選手に指導をしない」という特長もあるという能見氏。「特に新しく入って来る、新入団の選手はまず触らないですね。まず『見る』ことから始めて、時間が経ってからポイントごとに言うくらいで……その内容も1軍と2軍で共有して、みんなでいろんなことを考えるという形が作られています」と、コーチングスタッフの一員としての実体験を話していた。

 そして、各種メディアやSNSで「吹田の主婦」と親しまれているオリックスの注目選手・山崎颯一郎投手について、田中アナが「彼があれだけ良くなったのは、何故なんでしょうか?」と質問すると、能見さんは「やっぱり監督じゃないですか」と、中嶋聡監督の起用法に着目する。

「もともと(山崎選手は)先発でやっていて、ボール自体も良いものを持っていました。でも、監督は『いつかコイツを抑えで使いたい』という考えがたぶん前からあったんですよ。先発よりはショートイニングの方がいきるピッチャーだというのは間違いないので、途中でリリーフに変わったんじゃないですかね」(能見氏)

 田中アナからは「山崎選手も自分のスタンスやこだわりを持っているんでしょうか」と尋ねられた際には、「持ってないんで(笑)、逆にそれが伸びしろだと思います」と、にこやかに応えた能見氏。「ただ、出力を上げようとウエイトとかをしっかりやっているので、その辺は、僕はやりすぎに注意して欲しいなと思います」と、後輩にアドバイスを送っていた。

 番組の最後に能見氏は、今後について「野球やそれ以外のもの、いろんなものを見たいと思っています。今だと、見る角度が違ってくると思うので、今まで見えていなかった部分がいろいろと見えてくるんじゃないかなと(思う)」と述べていた。

写真左から、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)、フリーアナウンサーの田中大貴、能見篤史氏(写真:ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』)
写真左から、フリーアナウンサーの田中大貴、能見篤史氏、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)(写真:ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』)

としちゃん・大貴の ええやんカー!やってみよう!! | ラジオ関西 | 2023/01/30/月 19:30-20:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事