「育児の不安解消へ」 神戸市が取り組む『産後ケア』 宿泊や日帰り、訪問で専門家のサポートを | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「育児の不安解消へ」 神戸市が取り組む『産後ケア』  宿泊や日帰り、訪問で専門家のサポートを

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 神戸市では出産前後の母親へのサポートを行う「産後ケア事業」の取り組みを進めている。「産後ケア」とは、出産後の母親が心身を休めながら、授乳や沐浴などの育児技術を身につけ育児に対応できるよう、助産師などの専門家がサポートすることだ。

産後の母親が心身を休めながら授乳や沐浴などの育児技術を身につけられるよう、助産師などの専門家がサポート
産後の母親が心身を休めながら授乳や沐浴などの育児技術を身につけられるよう、助産師などの専門家がサポート

 同市では子育て支援として、母子健康手帳の交付時に保健師が面接を行い、心配ごとに関する相談を受け付けている。また、赤ちゃんの健康状態の確認などを無料で行う「新生児訪問」や、妊婦・養育者の家事や育児を手伝うヘルパーを派遣する「産前産後ホームヘルプサービス」も行っている。さらに令和3年10月からは、ふたご・みつごなどの子育てを支援する「多胎児家庭ホームヘルプサービス事業」も始まっている。

「産後ケア事業」は全国的にも広まっている。出産後、女性の体が妊娠前の状態に戻ろうとしている6~8週の産褥期(さんじょくき)は、ホルモンバランスの乱れや環境の変化により、心身ともに不安定な状態に陥りやすくなる。

 家事をしながらの慣れない育児や、夜間授乳により睡眠不足の状態が続くなど、想像以上に大変なこともある。近年では親族など頼れる人のもとから離れた場所で妊娠・出産することも多く、またコロナ禍で里帰りしにくい状況もあり、不安や孤立感を抱えた妊産婦が体調を崩しやすくなっているという。産後うつなどのリスクも生じるため、市が妊娠・出産・子育てを支援することが大切だ。

 神戸市の「産後ケア事業」では、現在28か所の助産所や医療機関で産後ケアの受け入れを行っている。宿泊型や日帰りの通所型、助産師が自宅を訪れる訪問型などの利用方法がある。支援の内容は、乳房のケアや授乳、沐浴方法の指導が含まれる。さらに、宿泊型では母親の休息のための食事や健康管理に関すること、訪問型では自宅にある育児グッズを使ったアドバイスを行っている。

 利用者は年々増加し、昨年度は宿泊型が約400人、日帰りで約720人が産後ケアを受けた。昨年12月から始まった訪問型は、約4か月で150人が利用したという。

 同市でケアを受けることが出来るのは、神戸市に住所があり、産後1年未満の母親と乳児で、育児への不安があり支援を必要としている人だ。利用料金は、宿泊の場合は最大7日間で 1日あたり3000円。通所の場合は最大7日間で 1日あたり2000円。訪問型産後ケアは1回あたり1000円で、最大5回までとなっている。

 利用者からは「実家が遠方だったが、神戸市の『産後ケア』を利用できて心強かった」「離乳食や子育てのアドバイスが受けられた」という感想のほか、「実際に休息がとれ、食事などで元気になった」という声が寄せられているという。

 利用申込みの際は、事前に住所地の区役所・支所保健福祉課への相談が必要だ。「出産後は毎日あわただしく、夜も眠れないような状況のなか、赤ちゃんを優先してつい自分のことを後回しにし、がんばりすぎてしまうお母さんがたくさんいる」と話すのは、神戸市こども家庭局家庭支援課の谷杏奈さん。さらに、「利用者からは『もっと大変な状況じゃないと利用できないと思っていた』という声もあるが、がんばりすぎてしんどくなる前に、ぜひ神戸市の産後ケアを利用しコンディションを整えて育児をしてもらいたい」と語った。

神戸市こども家庭局家庭支援課・谷杏奈さん、『サンデー神戸』パーソナリティーのクマガイタツロウ
神戸市こども家庭局家庭支援課・谷杏奈さん、『サンデー神戸』パーソナリティーのクマガイタツロウ

※ラジオ関西『サンデー神戸』2023年2月5日放送回より


◇「神戸市 産後ケア事業」について
【産後ケア事業(宿泊・通所)】
【産前産後ホームヘルプサービス】

◇『サンデー神戸』
【番組HP】
【アーカイブ記事】

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サンデー神戸 | ラジオ関西 | 2023/2/5/日 09:00-09:30

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