人に大きな夢を抱かせる宝くじ。3月3日(金)までは、1等・前後賞合わせて3億円の「バレンタインジャンボ宝くじ」が販売されている。じつは、兵庫県内で販売された宝くじに、1億円以上の高額当せんが相次いでいるのだそう。
このたび、ラジオ番組『ばんばひろふみ! ラジオDEショー!』(ラジオ関西)に宝くじチャンスセンター店長・神山亮さんが出演。県内の宝くじ売場で高額当せんが続出している現状や、宝くじの楽しみ方について語った。
兵庫県内には、様々な名前の宝くじ売場が存在する。なかでも、売場の看板やポスターに「夢~たん(む~たん)」という猫のキャラクターが掲示されているのが“宝くじチャンスセンター”で、現在約90の売場が県内にある。
兵庫県内のチャンスセンターで高額当せんが続いているのは、昨年(2022年)からとのこと。尼崎市内で1億6千万円の当せんが出たのを皮切りに、県南部に集中する形で高額当せんが続出しているという。神山さんは、昨年1年間に、県南部エリアの8つのチャンスセンターから総額37億円を超える大きな当たりが出たと話した。
昨年9月に取材した時点では、6つの売場で計25億6千万円だったが、その後、1年の中で最大のイベントと言える「年末ジャンボ宝くじ」において、猪名川チャンスセンター(川辺郡猪名川町白金)で1等・前後賞10億円、ホームズ尼崎チャンスセンター(尼崎市下坂部)で1等の前賞1億5千万円と、さらなる高額当せんが発生したことから累計37億1千万円に達した。
さらに神山さんは「数日前のロト6でも、南淡路のイオンチャンスセンター(南あわじ市賀集八幡)で2億1千万円が出ました」と、今年もさっそく高額当せんを輩出したことを明かした。
兵庫県内で高額当せんが相次いでいる事実に、当番組パーソナリティで歌手のばんばひろふみが「宝くじって(当たりは)選べないですよね?(買う人が)何か“持ってる”んでしょうね」と驚きを見せたのに対し、神山さんは「宝くじは運とか縁だとか言われますが、私達も販売業者として、自分の売場で大きな当たりが出るように常々考えています」と回答し、具体的な取り組みを語った。
「最大のイベント・年末ジャンボ宝くじでは、尼崎にある『貴布禰(きふね)神社』の宮司さんに事務所まで来ていただき、発売前のくじ券を前に、年末ジャンボとそれ以降の1年間のくじについて、高額当せん祈願をしていただいているんです。とくに昨年は、11月11日と“1”がたくさん並ぶ日にお越しいただいたので、(高額当選は)それのせいかな? と勝手に思っております(笑)」(神山さん)
ちなみに、現在販売中の「バレンタインジャンボ宝くじ」の1億円以上の当せん本数は10本とのこと。神山さんは、「以前、ご夫婦のお客様から『ハズレだと思って捨てたのが、後から見たら5千万円の高額当せんくじだった』と聞いたことがあります」というエピソードを披露したうえで、「そうした話はめったに無い“非日常”ですが、ご購入の際には、楽しい夢を想像していただきたいです。期待は決して大きくないものの、このご夫婦のように、突然非日常が舞い込む面白さが宝くじにはあると思います。非日常が起こることを期待しつつ、“日常の中で”(くじを)買っていただくのが最適だと思っています」と、宝くじ購入の際の心構えをコメントして締めくくった。