日本の春の象徴ともいえる桜を未来でも咲かせ続けようと、神戸市中央区の生田神社で、13日、ソメイヨシノ9本が植樹された。
飲料メーカーの大手「伊藤園」が公益財団法人日本さくらの会とともに2019年から取り組んでいる「わたしの街の未来の桜プロジェクト」の一環で、春に販売される「おーいお茶」桜満開パッケージの売り上げの一部を、桜の植樹や保全活動に対し寄付している。
生田神社は古くは桜の名所で、かつては参道に桜並木があったほか、神社の紋は八重桜と、神社にとって桜は特別の意味を持つ木だという。今回植えられたのはソメイヨシノの成木9本。すでにつぼみらしきものも見られることから、今年の春にも花を咲かせると期待される。また境内にはヤマザクラなどもあり、これで桜は50本ほどになった。
伊藤園・関西地域営業本部長の国枝保執行役員は「桜がいつまでも彩り、多くの人の笑顔に貢献することを願います」とあいさつ、また生田神社の日置春文宮司は「心和む象徴として憩いのひと時を与えてくれることを祈ります」と話した。
伊藤園の「わたしの街の未来の桜プロジェクト」による桜の植樹は全国で行われており、生田神社の9本を合わせ、全国47都道府県で1215本となった。