兵庫・加東市 今度は水道管工事めぐり入札情報漏えい 兵庫県警、新たに課長らを逮捕 加東市長「前例ない重大な事案」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・加東市 今度は水道管工事めぐり入札情報漏えい 兵庫県警、新たに課長らを逮捕 加東市長「前例ない重大な事案」

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 兵庫県加東市発注の工事をめぐる入札妨害事件で、兵庫県警は16日、官製談合防止法違反と入札妨害容疑で、市の管財課長C(52)を新たに逮捕した。
 また入札妨害容疑で市内の土木会社代表取締役の男B(48)を再逮捕、同県福崎町の土木会社代表取締役の男D(37)を逮捕した。

 この事件では、同市の元管財課長の男A(55)とBが、官製談合防止法違反と公競売入札妨害容疑で逮捕、起訴されており、市の課長クラスの職員2人が立て続けに逮捕される異例の事態となった。

兵庫県警本部

 兵庫県警によると、Cが市上下水道部の工務課長だった2020年8月中旬ごろ、市内の水道管工事の制限付き一般競争入札で、Bを通じてDに設計金額を漏らし、Dは情報を基に最低制限価格を4万9千円上回る5162万9千円で落札し、入札の公平性を妨害した疑いが持たれている。兵庫県警はそれぞれの認否を明らかにしていない。
最低制限価格は、それよりも落札価格が下がると、資材の品質や作業員の労働条件の悪化、下請け企業の赤字などのリスクを回避するために設けられたもの。
 Cは2020年4月~22年3月に工務課長を務めた。捜査関係者によると、DがBに工事の一部を下請けに出し、利益分を流した可能性もあるという。
 兵庫県警は情報漏えいに至った経緯や、見返りの有無を調べる。

 加東市の岩根正市長は16日、「前例がない重大な事案が立て続けに発生したことは、慚愧(ざんき)に堪えない。今後は、市民の皆様の信頼を回復し、一層高い倫理観をもって業務に取り組む」とコメントした。

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