『探偵』の現実 「得意は尾行」 12時間トイレ我慢の過酷 危険人物と接触も 嘘には気付く? 給与は? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

『探偵』の現実 「得意は尾行」 12時間トイレ我慢の過酷 危険人物と接触も 嘘には気付く? 給与は?

LINEで送る

この記事の写真を見る(2枚)

 吉本興業のお笑いコンビ「紅しょうが」(稲田美紀・熊元プロレス)が火曜パーソナリティを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木 午後2時30分~)に、現役探偵として働く男性がゲストとして登場。仕事の内容や気になるお財布事情まで、さまざまなトークを繰り広げた。

 番組に登場したのは、創業34年・相談実績18万件以上の探偵事務所「さくら幸子探偵事務所」に所属する佐々木祥さん。探偵としてのキャリアは10年以上で、得意分野は尾行や張り込み、内偵調査だという。

写真手前 探偵の佐々木祥さん(顔は公にできないため後ろ姿)、奥 紅しょうが 熊元プロレス(左)と稲田美紀(右)
写真手前 探偵の佐々木祥さん(顔は公にできないため後ろ姿)、奥 紅しょうが 熊元プロレス(左)と稲田美紀(右)

 内偵調査とは、対象者に気づかれずに相手の心情や性格、勤務先などを調べること。主に、対象者を尾行したり、知り合いや近しい人に探偵であることを伏せたうえで対象者について話を聞いたりすることで、少しずつ情報を集めるのだそう。結婚前に婚約相手やその家族からの依頼で相手の素性を調べる際や、対象者の勤務先からの依頼で社員の人物像を調べる場合にも、この内偵調査が必要になるそうだ。

 佐々木さん自身は、尾行や調査していることが対象者にばれたことはないというが、「なんとなく対象者が尾行に勘付いているかも」と感じることはあるそうで、その場合はほとんどの場合は”クロ(怪しい、または容疑が濃厚であること)”なのだという。

 普段から、遅刻の理由を架空の電車の遅延のせいにするなど、簡単に嘘をついてしまうという熊元が「普段の生活でも相手が嘘をついたらわかるものですか?」と質問すると、「調査以外でも、相手が嘘をついているなと気付くことはあります。ただ、それほど気にしないように生活しているので、普段は一般の方とほとんど変わりません」とのことだった。

 佐々木さんの仕事の中で特に多い依頼は、パートナーの浮気や不倫の調査。また、年末や春先は家出が増える時期ということもあり、その時期には家出調査の依頼が増加するという。さらに、仕事中には危険な状況に立たされることも。あるとき、詐欺をはたらいて失踪したという対象者を調査していたところ、関係者への聞き込みを行うなかで”危ない人”に遭遇し、身の危険を感じたこともあるのだとか。こういった危険な調査も「滅多にないですが、数年に一度はあります」とのことだった。

 ちなみに、探偵の給与は「我が社の場合ですが、一般的な同年代のサラリーマンよりはもらっていると思う」とのこと。ただし、対象者の住まいの玄関を見つめ続けたり、望遠鏡で対象者が現れそうな場所を観察し続けたりと、12時間以上もトイレに行けずに張り込みを続けるなど、過酷な業務も多いという。そんな探偵に向いているのは「色々と考えを巡らせすぎず、淡々と仕事に集中できる人」ということだった。

※ラジオ関西『Clip火曜日』2023年1月17日放送回より

LINEで送る

関連記事