「空飛ぶクルマ」ANA、JAL、丸紅、スカイドライブなど運航事業者に 大阪・関西万博での商用運航へ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「空飛ぶクルマ」ANA、JAL、丸紅、スカイドライブなど運航事業者に 大阪・関西万博での商用運航へ

LINEで送る

この記事の写真を見る(13枚)

 2025年大阪・関西万博での運航を目指す「空飛ぶクルマ」の運航事業者として、国内航空会社やアメリカのベンチャー企業を含む4グループ・5社が選ばれた。運営する日本国際博覧会協会が21日、東京都内で発表した。

 「空飛ぶクルマ」は、大阪・関西万博の事業のうち、6項目で構成される近未来の生活を体験できる先進技術の実証事業『未来社会ショーケース事業』のひとつ、”スマートモビリティ万博”に分類される。 万博会場の夢洲と、大阪市内中心部や関西国際空港を結ぶ。
 博覧会協会は今後、具体的な運航体制やルートの検討に入る。有料運航(具体的な運賃は検討中)の予定。

「空飛ぶクルマ」運航事業者(第1次)、会場内バーティーポート運営への参加企業決定<2023年2月21日午後 東京都千代田区>

 博覧会協会が2022年12月27日から2023年1月20日まで募集していた。運行事業者に選ばれたのはANAホールディングス(全日空)、JAL(日本航空)、トヨタが出資するアメリカのベンチャー企業「ジョビー・アビエーション」 、国内で空飛ぶクルマを開発する「スカイドライブ」(愛知県豊田市)、大手商社・丸紅。万博会場となる大阪市此花区の人工島・夢洲の離着陸場(バーティーポート)の運営はオリックスが担当する。

『未来社会ショーケース事業』一覧(2023年2月21日現在) 「空飛ぶクルマ」は”スマートモビリティ万博”(画像左上)に分類 ※データ提供・日本国際博覧会協会
2020年12月公表 大阪・関西万博基本計画「空飛ぶクルマ」は未来性を感じる目玉として ※データ提供・日本国際博覧会協会

 ANAホールディングスは「ジョビー・アビエーション」が開発する機体を使用し、日本航空はドイツのベンチャー企業「ボロコプター」とタッグを組む。また丸紅は、イギリスの「バーティカル・エアロスペース」の機体を使用、「スカイドライブ」は、自社が開発する機体で運航する予定。

丸紅が運航を計画しているバーティカル・エアロスペース(イギリス)の機体飛行イメージ ※画像提供・丸紅
丸紅が運航を計画しているバーティカル・エアロスペース(イギリス)の機体イメージ ※画像提供・丸紅

 政府は、大阪・関西万博に向けた取り組みをまとめた「アクションプラン」で、最先端のモビリティー(乗り物)技術を実証するため、「空飛ぶクルマ」を遊覧飛行や2地点間の移動などでの活用を目指している。

ANAホールディングスが運航を計画しているジョビー・アビエーション(アメリカ)の機体 ※画像提供 ジョビー・アビエーション
ANAホールディングスが運航を計画しているジョビー・アビエーション(アメリカ)の機体 ※画像提供 ジョビー・アビエーション

 発表会に出席した岡田直樹万博担当相は「世界中の人々に夢や驚きを与えることを期待している」と話した。そして「万博開催前に、国民に向けて魅力を伝える機会をつくりたい」として、5社にデモ飛行への協力を呼びかけた。




 【2025年大阪・関西万博 公式ウェブサイト】

関連記事