神戸の100の魅力を音声でめぐる街歩きコンテンツ、令和版「新・神戸百景」の配信が、音声ARアプリ「SARF」でスタートした。同サービスは、神戸市経済観光局とエイベックス・エンタテインメントが連携して誕生した。
新・神戸百景は、新しいパブリックアートを創出する取り組みで、神戸市出身の俳優・ダンサーである森山未來さんをメインキュレーターとする「神戸リパブリックアートプロジェクト」の一環として制作された。同プロジェクトに参加した現代美術作家や建築家、写真家、料理人をはじめとする各界のアーティストが、神戸市内で見つけた“場所”や、そこで感じた“コト”を音声コンテンツとして編集し、AR技術を用いて神戸の街に配置している。専用アプリを起動した状態で、設置された100か所のスポットを周遊することで、さまざまな視点から神戸の街を楽しむことができる。
また、プロジェクトに参加した、都市体験のデザインスタジオ・forCitiesが手がけるツールキット「アーバ二ストキット/神戸」を、デザイン・クリエイティブセンター神戸(神戸市中央区)で限定配布する。神戸の5つのエリアごとに、その土地ならではのアイテムと、それに付随するミッション、音声コンテンツがセットになっている。アプリと連動し、訪れるたび異なる体験ができる仕組みを実現するという。
■神戸リパブリックアートプロジェクトについて
これまでの枠組みに捉われない、新しい形のパブリックアートを創出する試みとして、2022年9月にスタート。現代美術作家をはじめ、建築家、音楽家、写真家、ダンサー、料理人、演出家など様々な分野で活動する23組アーティストが、神戸市内のアーティスト・イン・レジデンスに一定期間滞在し、テーマである「人新世」に基づいて散策(リサーチ)しながら、地域に新しい価値を生み出し、新たな神戸の魅力(周遊観光資源)を発掘することを目的としている。