食べ物や音楽など、毎年さまざまなジャンルのトレンドを若者が生み出しています。今回は、昨年（2022年）末の「JC・JKトレンド予測」（株式会社AMF発表）「コトバ部門」にノミネートされ、現在、ビューティー系サイトやYouTubeでも話題になっている「白湯（さゆ）メイク」について深掘りします。
■トレンドは「白湯」のように透き通った肌
現役の女子中高生が注目している「白湯メイク」は中国発信のメイク法。まるで白湯のようにナチュラルで透き通ったベースメイクが特徴で、自然なのに盛れることからYouTube動画で白湯メイクを実践する女子中高生が増えています。
このメイクの火付け役は、“キクちゃん”の愛称で親しまれ、中国では「4000年にひとりの美女」と呼ばれるほどの人気アイドル・元SNH48鞠婧禕（ジュー・ジンイー）さん。清楚な美しさを際立たせるナチュラルメイクで人気を集め、現地の若者たちの間で話題に。ファンの間で「白湯メイク」と呼ばれ、広まったことがブームのきっかけになったそう。
■淡い色味で”今にも消えてしまいそう”な儚さを表現
白湯メイクは、あまり色味を強調せず、肌の透明感を大切にしたメイク法。全体的に彩度を低めにしつつも、目のキワや鼻先、唇など、少ない面積で色を取り入れることでカラーレスでも顔色が悪く見えないようにするのがポイントです。また、透き通るような肌を演出するため、自然に見えつつもベースメイクはしっかり作り込むことも大切です。
一見シンプルに見える「白湯メイク」ですが、地味に見えないためのテクニックも実は豊富。まつげは「部分つけまつげ」を使って”盛り”と透明感を同時に叶えたり、髪はボリュームアップさせることでバランスをとったりします。アイラインも淡い色合いで儚さを演出。中でも、話題になっているバズコスメが中国発のコスメブランド・ukiss（ユーキス）のリキッドアイライナー「06 オトメピンク」（税込1320円）。「白湯メイク」に合うナチュラルで淡いピンクの色味に人気が集まり、日本でも現在入手困難となっています。
清楚なイメージが日本人とも好相性の「白湯メイク」。動画などでチェックして、いち早く取り入れてみるのもいいかもしれません。
【JC・JKトレンド予測】
Z世代向けのマーケティング支援などを手がける株式会社AMF（東京都港区）が毎年実施している。全国の女子中高生からなるマーケティング集団”JCJK調査隊”の精鋭メンバーの選考結果をもとに「ヒト・モノ・バショ・コトバ」の4部門で、翌年の流行予測を発表している。
