プロ野球選手の登場曲などで話題のシンガーソングライター・Bigfumiが、ラジオ関西の番組にゲスト出演し、代表曲「Life」のエピソードや、シンガーソングライターとしての歩み、歌で人々を応援する思いなどを語った。
出演した番組は、林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2023年2月27日放送回。
現在の体重は133kgで、「西日本で最も身体の大きいシンガーソングライター」を自称する、インパクト大の体躯を持つ、Bigfumi。パワフルで優しい歌声が魅力のアーティストは、今、関西を中心に音楽活動を行っている。40歳ごろにバンドを組んで今も活動する父や、2人の兄も路上ライブを経験するなど、家族が音楽好きな一面を持っていたこともあり、自然と歌手を目指すようになると、2016年2月に1stミニアルバム「音届者 -オトドケモノ-」をリリース。その中に収録されている「Life」は代表曲の1つとなり、いまや梅野選手や山崎選手の登場曲としてもおなじみだ。一昨年にはサッカー元日本代表MF乾貴士選手との交流から生まれた曲「Giant Killing」も発表している。
Bigfumiにとって、親交の深い梅野選手は福岡大学時代の1つ上の先輩。その出会いとなった学生寮が、今のシンガーソングライターという道を作るターニングポイントになったという。
「僕は大学でレスリング部だったのですが、国体3位で高校を卒業していたのでちょっと天狗になっていたところもあり、僕は大学1年の時にボコボコにいじめられたんです。でも、2年のとき、トップアスリートしか入れない寮にレスリング部の学生として数年ぶりに入ることができ、そこで梅野選手たちと一緒になって、世界が違って見えたんですよね。同じ部活の先輩がいなかったというのもありますが、大学2年の頃から学生日本代表に選ばれていた梅野選手をはじめ、そういう(トップアスリートの)世界で過ごせたことで、救われている部分がありました」
その大学時代に生まれた曲が「Life」。「人生を歌った歌。僕自身、アーティスト人生において『人生を変えること』はまだできていないかなと思うのですが、聴いてくれた人が前を向けたらいいなと思って作った応援讃歌です」と述べるとともに、「これは自分に向けた応援歌でもあるんです。当時の自分の苦しい思いが歌に昇華されて、それが今、誰かを救えていたらいいなと思います」と、曲に込めた思いを明かす。
また、「Life」をはじめ、Bigfumiの作る楽曲はポジティブなものが複数存在するが、作詞をするときには一貫したこだわりがあると話す。
「あえて難しい言葉や表現を使わないんです。言葉は音に乗せるからこそ胸に刺さると思っているので。難しい言葉や比喩表現も大事ですけど『頑張れ!』がメロディーに乗ったから『頑張れた』、そういうことがあるんじゃないかと思っています。それから、歌い方、歌詞の使い方にもこだわり、共感というのをテーマにしています。(『Life』の)最初のAメロにも『生きていればつらいこともあるでしょう でもそのたびにほら越えてこれたでしょう』というワードを使っていますが、今、その曲を聴いている時点で過去には絶対(つらさを)乗り越えてきた自分がいるはずなので、そういうことを耳元で共感させたいと思っています」(Bigfumi)
番組終盤のやり取りのなかで、田中アナから「売れたい思いはあるか?」と問われたBigfumiは、「何を軸にするのか、めっちゃ難しいところもあるが、売れたいです!」と率直な思いも吐露する。
「昔はラジオから流れてくる曲を聴いて『これが流行っている』と教えてもらうような世界だったと思うのですが、今はSNSが発達したおかげで、自分の好きなアーティストを多くの選択肢の中から決められる時代になった。だから僕らはより音楽でご飯を食べやすくなったとは思います。でもやっぱり、自分が幼い頃から憧れた『紅白歌合戦』や『ミュージックステーション』といったテレビ番組への出演など、そういうところは自分の中で夢見ています」(Bigfumi)
3月25日(土)には大阪・京橋BERONICAで2部制の食事付きワンマンライブ「Bigfumi Live Show!」を行うBigfumi。今後の抱負として、「地元の宮崎にある宮崎市民文化ホールというコンサートホールを満杯にして、地元に錦を掲げることを目標に頑張りたい」と、地元愛も熱く語っていた。