ゴールデン・グローブ賞では主演女優賞と助演男優賞を受賞し、今年のアカデミー賞には作品・監督・脚本・主演女優・助演男優など最多の10部門で11ノミネートされました。普通のおばさんが世界を救うカンフーアクション作品として、全世界の興行収入が1億ドルを超えています。映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が全国で公開中です。
物語の主人公は、中国からアメリカへ移住したエヴリンです。介護が必要になり故郷からやってきた父親ゴンゴンの誕生会と、春節のお祝いを兼ねたパーティーの準備をしています。忙しい中、経営するコインランドリーに監査が入りました。税金の申告をやり直さなければならなくなり、国税庁から呼ばれます。
エヴリンは、やさしいけれど頼りない夫ウェイモンドとゴンゴンの3人で国税庁を訪れます。監査官のディアドラはエヴリンが持っていった領収書について次々と指摘し、必要経費を認めません。
するとエヴリンは気が遠くなって突然、同じフロアの用具室にワープしてしまいます。用具室には夫のウェイモンドに乗り移った“別の宇宙の夫”がいて、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と言い、エヴリンに世界の命運を託します。
驚くエヴリン。アルファバースに住んでいるというウェイモンドは、“バース・ジャンプ”して別次元の自分が持っている力を身につけて戦うようエヴリンに言います。また、このジャンプはバカバカしい行動をすればするほど確実に成功できると教えます。自分に与えられた使命がのみ込めず、エヴリンは混乱します。
エヴリンに、別次元の悪の手先に乗っ取られたディアドラが襲いかかります。エヴリンはバース・ジャンプして、自分がカンフーの達人として生きる別の宇宙にアクセスし、ディアドラを倒します。