神戸港では2023年3~4月に、今回のダイヤモンド・プリンセスを含む計20回の寄港が予定されている。今後、神戸市ではインバウンド(訪日外国人客)をいかにして神戸へ誘導するかが課題となっている。コロナ禍以前から神戸、大阪各港に寄港するクルーズ船の乗客は、京都や奈良の観光をメインにする傾向が強い。
なお、海外クルーズ再開の国内第1号は、2022年12月15日に横浜港を出港した「にっぽん丸」で、2023年1月31日に横浜港に帰港した。
神戸市港湾局振興課の瀬沢孝至担当課長は、こうした傾向を踏まえ「神戸ビーフや灘の酒蔵など、神戸にもグルメや伝統的な日本文化をアプローチする土壌は数多くある。海外クルーズ船の受け入れ再開は、2025年大阪・関西万博を見据え、神戸港発着の海外クルーズ船の誘致に力を入れる大きなチャンスになる」と話した。