兵庫県豊岡市への移住を検討している人への相談会が3月12日(日)に江原河畔劇場(豊岡市)で開かれる。このたび、同市の移住定住ポータルサイト『飛んでるローカル豊岡』編集長の西垣崇史さんが、同市在住の劇作家・演出家の平田オリザ氏がパーソナリティを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)に出演。サイト立ち上げの経緯や移住を検討している人へのアドバイスなどを語った。
西垣さんは豊岡市城崎町生まれ。高校卒業後、大阪で映像を学ぶために故郷を離れるも4年弱でUターン。沖縄の漁師がはじめた東京のOL向けにケーキを販売するという副業の存在を知ったことをきっかけに、ネット社会では「どこにいても何でもできる」ということに気づいてしまったそうだ。現在は、城崎で飲食と宿泊機能を備える書店を経営する傍ら、映画をプロデュースするなど活動は多岐にわたる。
そんな西垣さんが編集長を務める移住定住ポータルサイト『飛んでるローカル豊岡』は、“市民ライター”が豊岡への移住を検討している人に向けて住まいや仕事、教育など、移住に関する基本的な情報や市民目線の“豊岡暮らし”を発信するサイトだ。豊岡に住まいを構える市民ライターのほかに、在住していなくとも豊岡好きであれば“ファンライター”としての参加が可能で、さまざまな交流が生まれている。
「『住む場所を変えてみよう』と考えるのはおもしろい人が多いですね。『移住者交流会は移住者じゃないとダメなの?』とよく聞かれるんですけど、もちろん住民もOK。一緒に“おもしろがる”ことが移住者交流のポイントです」(西垣さん)
3月12日(日)には、江原河畔劇場で『河畔のつどい』が開かれる。任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」を開発し、現在は八戸市にUターンした玉樹真一郎氏の講演会やコミュニケーションワークショップのほか、但馬の移住者によるプレゼン会、キッチンカーマルシェも立ち並ぶ。
「18歳になって『都会に出たい』と思うのは成長の証でもあると思う。また戻ってきてくれたら」と、若者への思いを述べた西垣さんに対し、平田さんはこのように語った。
「今のところ、但馬から(平田さんが学長を務める)芸術文化観光専門職大学への進学は少ないのですが、『但馬の子たちはいったん外に出てもいい。その代わりに他県からたくさん来てもらえれば』という認識で、実際に多くの学生に来てもらえている。但馬の子どもらが将来Uターンし、学生らの一部が残ってくれれば」(平田さん)
※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2023年3月9日放送回より
◆3月12日は河畔に集合!移住者交流イベント「河畔のつどい」
【公式HPイベントページ】
【飛んでるローカル豊岡 公式HP】
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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp
『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。