展示物のほかには、スタンプラリーや磁石を使った釣り体験も。磁石を使って外来生物を回収し、在来生物を川に戻してあげることが楽しめるコーナーとなっており、楽しみながら“外来生物問題”を学べる場として親子連れから人気だという。同施設は、毎週土曜日・日曜日に開館。来館にはホームページの予約フォームからの事前予約が必要だ。
「外来生物はペットとして飼う場合が多いと思うが、逃がさないこと、責任を持って最後まで飼うことが非常に大切。野外に定着している外来生物もたくさんいるが、エサをあげたり、別の場所に持っていくなど、これ以上広げないということが重要」と話すのは、神戸市環境局の自然環境課長・岡田篤さん。神戸市では、野外で発見されたアカミミガメを引き取るという取り組みも行なっている。
SDGsの目標のひとつである『陸の豊かさも守ろう』は、陸の生態系の保護や回復、外来種の侵入を防止することが重要だといわれている。目標達成のための取り組みとして、神戸市では「外来生物展示センター」のほかにも、自然生物が暮らす里山の保全活動「KOBE里山SDGs戦略」も行っている。
3月25日(土)には、神戸ポートピアホテルでの『生物多様性国際シンポジウム』の開催が予定されている。神戸市の久元喜造市長の参加も予定されている同シンポジウムでは「神戸からはじまる!未来へつなぐ生物多様性」をテーマに、海外からの講演も交えながら「豊かな生物多様性を未来に引き継ぐためには何をすべきか」について考える。現地とオンラインどちらからも参加可能となっており、神戸市のHPでは3月20日(月)まで事前申し込みを受け付けている。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2023年3月12日放送回より
【Kobe Alien Species Lab. - 外来生物展示センター】
【生物多様性国際シンポジウム開催 神戸市】
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