【センバツ2023】兵庫の社、エース高橋が122球粘投も初戦敗退「甲子園で自分たちの力を知った」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【センバツ2023】兵庫の社、エース高橋が122球粘投も初戦敗退「甲子園で自分たちの力を知った」

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 第95回選抜高校野球大会は20日、3日目を迎え、第1試合に地元・兵庫の社が登場。九州・長崎の海星と対戦したが、1-5で敗れ、前回出場の2004(平成16)年の第76回大会以来となる2回戦進出はならなかった。

阪神甲子園球場

 19年ぶり2度目のセンバツ出場となった社だが、先攻・海星のそつのない野球の前に苦戦。初回、2回と、立て続けに1点ずつを奪われて序盤でリードを許すと、5回に2点、8回にも1点を献上した。社の先発・高橋大和投手は「初回から相手打線が粘り強かったので、なかなか自分の思うようにいく投球がなかった」というなかでも、球数を重ねるごとに復調。エースは8回、被安打9、5失点という結果ながら、甲子園のマウンドで122球を粘り強く投げ抜いた。また、2番手の左腕・年綱皓投手も1回を三者凡退、無失点に抑えた。

 一方、社打線は4回裏に意地を見せた。2アウトから7番打者の尾崎寛介選手がヒットで出塁し、技ありの盗塁で2塁へ進むと、8番打者の隈翼選手がセンター前タイムリーヒットを放ち、1点を返した。しかし、社の山本巧監督が「チャンスも作るが、最後あと1本というところが出なかった」と悔やむように、海星の先発・吉田翔投手や2番手の高野颯波投手を打ち崩すまでには至らず。「兵庫の公立の雄」は初戦で涙をのんだ。

 試合後、高橋投手は「最初から最後までなかなか自分たちのペースにならなかった。甲子園で思うようなピッチングができなかった悔しさもある」とコメント。それでも社の背番号1は「この甲子園で自分たちの力を知った。夏にしっかり戻ってきて、次こそはしっかり相手を抑えられるピッチングをしたい」と、夏の選手権に向けて前を向いていた。

 この一戦では、月曜日の早朝にもかかわらず、全校生徒や学校関係者が3塁側アルプススタンドに詰めかけ、熱い声援を送り、社ナインを後押し。4番打者を務めた水谷俊哉選手が「打席の中でも自分の応援歌がけっこう聞こえてきて、気持ちも高ぶって、気持ちよく打席に入ることができました」と言えば、今回唯一、ホームベースを踏んだ尾崎選手も「全校生徒がみんな、朝早いなかでも来ていただいて、すごい大声援のなかでやらせていただいて、本当に感謝しています」と、声援を受けたなかでの甲子園でのプレーは感慨ひとしおの様子。主将の隈選手は、「夏、また見ていただくとき、社高校は強くなったなという姿を見せられるように頑張りたい」と今後への意気込みを述べていた。

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