医療機器・特殊ゴムなどの素材メーカー、山本化学工業株式会社(本社:大阪市生野区)が、このほど、医療機器ウェア「メディカルシンセンサー」を発売し、大阪市内で記者発表が行われた。電気等を使わない家庭用新医療機器・分野としての認可は42年ぶりという。
同社によると、「メディカルシンセンサー」は、昨年2022年10月に厚生労働省から告示された「家庭用遠赤外線血流促進用衣」の取得条件(※1)をすべてクリア。家庭用医療機器番号を取得した。
上下セパレートの長袖・長ズボンタイプで、ワンマイルウェア(自宅から1マイル=約1.6キロメートル範囲で着るになじむ服を指す)として開発。着用することで「遠赤外線の血行促進効果による疲労や筋肉のこり等の症状の改善」が期待できるという。
開発時の臨床試験(60人規模、※2)では、着用前後の血流量の差異は22.2%の数値を記録。家庭用遠赤外線血流促進用衣の基準とされる「120分間の着用で5%」を実現した既存商品の4.4倍の血流促進が見込まれる。しかも「22.2%」は20分間の着用による数値。「電源を使用する赤外線の医療機器」(使用時間制限30分まで)以上に速く、持続的に効果が得られるという。
大阪市内にて行われた記者発表で、山本富造社長は、「仕事でアメリカを訪れたとき、10代の若者から高齢者まで、スエットタイプのワンマイルウェアとサンダルで出かける多くの市民を見てこのタイプにした。部屋着でも軽い外出や運動にも使える簡単さが必要」と、商品の着想を明かした。
その上で「『電気不使用の血流促進用医療機器』が、ようやく家庭用医療機器として認められた。超高齢化社会、共働き世帯などの増加に伴い、『着用するだけでできる簡単で安全な疲労回復』を願っている。高齢者(の暮らし)やリハビリテーション施設、アスリートに欠かせないウォーミングアップ、緩やかなクールダウンなどに活用してもらいたい」と語った。
価格は上下セットで16万円(税別)。S・M・L の3サイズ展開、色はブラックのみ。1000着限定。
※1「安全性を担保する生体適合試験等の証明」「医療機器としての効果を担保する人間対象の臨床試験での証明」
※2 遠赤外線加工をしていない対照試料と比較した「無作為化プラセボ対照盲検クロスオーバー比較試験」による60人規模臨床試験。
(取材・文=黒川良彦)
【「メディカルシンセンサー」製品概要】
■環境やSDGsの観点から「石灰石を原材料とする石油フリーの独立気泡構
造ゴム」「100%植物由来油」使用「100%リサイクルエネルギー電力」で製造。
■太陽光エネルギー赤外線も特殊素材が吸収輻射、赤外線分光放射率60%以上。
■電源・熱源不要、欧州REACH規制(が制定した人の健康や環境の保護のために化学物質を管理する欧州議会および欧州理事会規則)等への積極的参加。
■国産素材を国内縫製。
【販売について】
山本化学工業では、42年ぶりの家庭用医療機器発売を記念して「本当に体に良いと証明された製品を一人でも多く体感してもらいたい」キャンペーン販売を行う。(令和5年3月20日より電話・WEB)
※価格:上下セット16万円(税別)→ キャンペーン特価8万円(税別)
※数量:1000着(限定数量になり次第終了)
※サイズ:S・M・L
※カラー:ブラック
※納期:2~3か月
【問い合わせ】
山本化学工業 電話06-6751-6134
【山本化学工業株式会社公式ホームページ】