神戸のビジネス交流拠点「ANCHOR KOBE」 会員約240が集まり、起業や新規事業の創出へ | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸のビジネス交流拠点「ANCHOR KOBE」 会員約240が集まり、起業や新規事業の創出へ

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 神戸三宮阪急ビル15階にあるビジネススクエア「ANCHOR KOBE(アンカー神戸)」は、約240の会員が集まるビジネス拠点となっている。

神戸三宮阪急ビル15階にあるビジネススクエア「ANCHOR KOBE(アンカー神戸)」
神戸三宮阪急ビル15階にあるビジネススクエア「ANCHOR KOBE(アンカー神戸)」

 アンカー神戸は、2021年4月に神戸三宮阪急ビルのオフィスフロア最上階15階にオープン。スタートアップや神戸の地場もの作り企業などのさまざまな企業・大学が集まり、業界や職種の垣根を越えた交流でビジネスの連携やイノベーションを創発する場所となっている。

 神戸市が開設し、株式会社神戸新聞社と有限責任監査法人トーマツが運営を行い、行政・コンサル・地元メディアによる3社プロジェクトでにぎわいに繋げている。

 フロアを訪れると、まず最初に目に飛び込んでくるのは、窓から一望できる六甲山の山並み。利用者が交流しやすい雰囲気を作るために個室や壁を設けず、フロア全体をフラットに見渡せるオープンスペースとなっており、家具や配置にもこだわっている。

交流しやすい雰囲気を作るため、オープンスペースに
交流しやすい雰囲気を作るため、オープンスペースに

「ANCHOR(アンカー)」は、日本語で「錨(いかり)」を意味する。錨は、荒波でも船を支え、道を見失わないようにしっかり支えてくれるお守りのような存在。このことから「新たにチャレンジする人にとって勇気を添える存在でありたい」という気持ちを込めて、「ANCHOR KOBE(アンカー神戸)」と命名された。

 オープンから約2年が経過し、スタートアップベンチャーや地元の大手中小企業、大学など、現在約240の多様な企業が会員制で参加している。これまでに、資金調達や会社法人の設立、企業間のコラボレーションなどの成果が出ているという。ほかにも、起業を就職時の選択肢のひとつとして考える学生が企業と出会ったり、企業同士が出会い新たな商品の開発が実現することも。なかには、起業を目指してプログラミングを行っている中学生も在籍し、未来に向けたビジネスサポートを行っている。

 アンカー神戸では、これまでに3社が法人化された。そのなかには、オンラインで音楽を届けることで遠隔の被災者を癒やすサービスを行う会社や、元看護師の女性が、コロナ禍で悩んでいる看護師に向けた相談窓口を行う会社などがある。起業にあたり、メンター(指導や助言を行う専門家)によるサポートや、課題解決のためのプロジェクトが組まれたという。

 また、新規事業の立ち上げを目指す神戸の企業も多く集まる。神戸ポートピアホテル(神戸市中央区)では、関西のホテルとしては初めてとなる『結婚相談所』が開設された。

 アンカー神戸ではさまざまなイベントも開催。人気イベントのなかには、川崎重工業株式会社や神姫バス株式会社をはじめとした兵庫を代表する企業がホストを務めるもの、元ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEOの高岡浩三氏がデジタルコンテンツプロデューサーを務める定期セミナーなど、“ジャパンミラクル”と呼ばれる人物の知見を得るチャンスがあるものも。また、毎月1回行っている神戸新聞の経済部長によるセミナーは、一般の参加者も非常に多く人気だという。


【ANCHOR KOBE アンカー神戸】

◇『サンデー神戸』
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サンデー神戸 | ラジオ関西 | 2023/3/26/日 09:00-09:30

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