【センバツ2023】報徳学園ベスト8入り 延長タイブレークでサヨナラ勝ち 大角監督「マネージャーとコーチの力が大きかった」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

【センバツ2023】報徳学園ベスト8入り 延長タイブレークでサヨナラ勝ち 大角監督「マネージャーとコーチの力が大きかった」

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 第95回選抜高校野球大会は28日、大会9日目、3回戦の4試合が行われ、第3試合に登場した地元・兵庫の報徳学園は、愛知の東邦と対戦。延長タイブレークまでもつれたが、10回裏の西村大和のタイムリーヒットで5-4とサヨナラ勝ちをおさめ、2017(平成29)年の第89回大会以来となるベスト8に駒を進めた。

阪神甲子園球場

 報徳はこの試合で新2年生・右投げの今朝丸裕喜(けさまる・ゆうき)が先発。初回からバックの好守もあり無難な立ち上がりを見せると、早速チームが援護する。東邦のエース・宮國凌空(みやぐに・りく)を攻め立てると、2回裏に1番センター岩本聖冬生(いわもと・いぶき)が1アウト満塁からライト前タイムリーヒットを放ち先制。3回裏にも5番ファースト辻田剛暉(つじた・こうき)のセンターへの犠牲フライで加点した。

 3回まで相手をパーフェクトに抑えていた今朝丸だが、2巡目を迎えた4回表にタイムリーヒットを浴び、1点を返される。それでも報徳は4回裏、すぐに2点を取り返した。8番セカンド林純司が浜風にも乗ったレフトスタンドに入る大会第7号のソロホームランを放てば、3番キャッチャー堀柊那(ほり・しゅうな)が2アウト2・3塁のチャンスにレフト前タイムリーヒット。その後、今朝丸の好投もあって、6回までは4-1とリードする。

 しかし、7回表、今朝丸が東邦打線につかまる。相手のヒットや、バント処理でもたつくミスも重なり、ピンチを招くと、2本のタイムリーヒットを浴びるなど3失点。この回途中で今朝丸は4失点、自責点2、90球で降板し、2番手で同じ新2年生の間木歩(まき・あゆむ)に託すと、背番号11の右腕が後続を抑え、なんとか4-4の同点にとどめた。

 9回表からはエースの盛田智矢が3番手で登板。1アウトからツーベースヒットで走者を2塁におくが、続くバッターを三振、ショートゴロに抑えて、味方の反撃を待つ。その裏、1アウト2塁のチャンスに3番・堀のセンター前ヒットでランナーの岩本は2塁をまわってホームをつこうとするが、相手の好返球にあってタッチアウト。サヨナラ勝ちまであと一歩のところで阻まれ、試合は今大会2回目となる延長タイブレークに突入した。

 ノーアウト1・2塁から始まった10回表、東邦がバントで送って1死2・3塁に。それでも報徳の盛田は2番打者をセカンドフライ、3番打者を三振に抑え、エースの貫禄を見せつけた。そして10回裏。報徳は東邦と同じく1・2塁のランナーをバントで得点圏に進め、5番・辻田は申告敬遠でノーアウト満塁に。ここでバッターボックスに入った6番サード西村がライト前タイムリーヒットを放ち、2時間19分の戦いにピリオドを打った。

 試合後、ベスト8進出について「第一目標だったので、それがクリアできてホッとしている」と述べたのは、報徳の大角健二監督。後半に追い上げられ、東邦の勢いの前に追い詰められる場面もあったが、「生徒たちの攻める気持ちがすごく見えたので、そのまま楽しんでいこう」という指揮官の思いに選手たちが応えた。相手のエース・宮國対策が前半は特に功を奏し、強敵との接戦をものにしたことについて、「今回は特にマネージャーとコーチの力が大きかった」と陰でサポートするスタッフに賛辞を送った。

 また、昨日に先発を告げられ、7回途中まで粘りの投球を見せた今朝丸は、「絶対抑えるぞという気持ちで、マウンドに立たせてもらった。僕は同点まで持っていかれたので、『まじで頼む!』という気持ちで声を出して(応援して)いた。(味方のサヨナラ打のときは)うれしい気持ちが強かったし、ホッとした」とコメント。殊勲のサヨナラ打で勝利に導いた西村は、「強い気持ちで、けっこう冷静に(打席に)入ることができた。(タイブレークの戦いも)練習のなかで緊張感をもってやれていたし、この大きい舞台でも(やるべきことを)できた」と笑顔で語った。

 勝利した報徳は、大会10日目となる明日3月29日の準々決勝第4試合で、この日、龍谷大平安(京都)を6-1で破った仙台育英(宮城)と対戦する。「今日の試合と同様に楽しんで、どんどん報徳らしい、自分たちの野球をしたい」と大角監督は意気込みを述べた。

阪神甲子園球場近くの桜も見ごろに
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ニュース・タイムライン | ラジオ関西 | 2023/03/28/火 16:30-17:35

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