サッカー・J1のヴィッセル神戸で主力として活躍する選手の1人、GK前川黛也(まえかわ・だいや)選手が、このほどラジオ番組の生放送にゲスト出演。ファン・サポーター・リスナーからの質問に応え、家族や関係者、サポーターらに感謝の思いを伝えました。
3月27日放送のラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』に生出演した前川選手。初のラジオということでしたが、スタジオ入りして「ラジオをやるところはこういう感じなんだと、すごく新鮮な気持ちです」と、にこやかにコメント。さらに、窓越しに見える神戸・ハーバーランドや神戸港の景色に興味津々の様子で、釣りが趣味ということもあり、「潮の流れはいい感じかなと見ていました(笑)」と、ユーモアも交えながらトークをスタートしました。
サポーターから夫婦仲良しの秘訣について問われた、前川選手。二人は「性格も好きなことも真反対」だそうですが、「だからこそ面白い」と言います。「自分が知らない世界を見せてくれたり、自分が持っていない価値観を教えてくれたりするので、そういうのがすごくいい。(意見が)スッと入ってくる」と、妻を通じて新たな発見を得ていることを理由に挙げ、「奥さんはもちろん好きですが、尊敬する人であり、本当に面白くて素敵な人です!」と、オンエアを通じてリスペクトの思いを述べていました。ただし、それだけでなく、自ら「スポンジ」のような吸収力の高さと語る前川選手の「なんでも受け入れる」姿勢や、番組内でも見せ続けた謙虚さも、夫婦・家族円満につながっているように思われました。
また、別のサポーターから「勝負飯は何ですか?」という質問を受けると、「『奥さん飯』が一番!」と、前川選手。この「食」に関しては今年から新たなチャレンジとして、管理栄養士と個人で契約し、夫婦でともに食を通した身体づくりに着手。「『今日はちょっと筋肉的に疲れた』『気分的に活力が上がらない』など、僕が(現状を)バァーッと奥さんや管理栄養士に言って、二人が『こういう食材を使いましょう』など連絡を取り合ったうえで、奥さんがめっちゃ作ってくれます。もともと奥さんは料理ができる(上手な)人ですが、何品も作ってくれるので、もう感謝しかないです」と、ここでもパートナーの偉大さを語っていました。
サポーターからは「今シーズン、身体がさらに大きくなったのでは」という反応が複数寄せられたなか、「食」への取り組みも大きな効果を発揮していると前川選手は言います。
「もちろん、この3~4年もずっとトレーニングはしていましたが、昨年から今年にかけては特にシーズンオフが長くて、身体を大きくできる期間を設けられたので、より力を入れました。でも筋トレだけじゃ大きくはならないので、食事から変えないといけないとなって、奥さんと栄養士の方と協力して、今回、いい形で、いい身体に仕上がった状態で(シーズンに)入れました」(前川選手)
191センチ・86キロという公式記録以上にたくましさを感じさせる前川選手。「僕の力だけではないです。本当に皆さまのおかげで、身体やプレー、実力も身についていっているのかなと感じています」と家族や周囲への感謝の思いを改めて述べていました。
さらには「お子さんにはプロサッカー選手になってほしいですか?」との質問も。これに対して、前川選手は、「奥さんと僕は子どもに『無理にやらなくてもいいよ』と伝えています。僕自身が父親にいつも言われていたのが、『まあ、がんばれよ』くらいで、サッカーのことは僕から質問しない限りは一切言われてこなかったんです。続けようが、やめようが、本人の気持ちだからというのを、すごく尊重して育ててきてくれました。なので、僕自身も子どもにはそんなレールを敷かないで、本人のやりたいようにやってほしいなと思います」と、子どもの自主性を尊重。「ただ、やるからにはトップを目指してほしいという気持ちはあります」と、トップアスリートらしい一面ものぞかせていました。
放送の最後に、番組パーソナリティーの芥田愛菜美から、「SNSの更新で心掛けられていることは?」と尋ねられた前川選手。「いいことを聞いてくれました!」と目を輝かせた背番号1は、「サッカーのことはもちろんですが、その人の人物(像)を知りたいという人が多くいると思うので、サッカー以外の素の僕を届けられるよう努力していますし、そこを意識しています。なるべく更新できるように頑張っています!」と話していました。プレーのみならず、前川選手のSNSでの発信にも注目ですね!(ラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』)