塩野義製薬『ゾコーバ錠』国産初・新型コロナ飲み薬 一般流通スタート | ラジトピ ラジオ関西トピックス

塩野義製薬『ゾコーバ錠』国産初・新型コロナ飲み薬 一般流通スタート

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 塩野義製薬(本社・大阪市中央区)が開発し、新型コロナウイルス感染症の治療薬として緊急承認された経口薬(飲み薬)「ゾコーバ錠」の一般流通が、3月31日に始まった。
 これまでは、政府が200万人分を買い上げ、指定された医療機関に配分していたが、今後は政府による買い上げはない。

「ゾコーバ錠」 ※画像提供・塩野義製薬

 「ゾコーバ錠」の公定価格(薬価)は1回の治療(5日分)につき、約5万1850円とされる。
 
 新型コロナは感染症法上の位置づけが、5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行することから、検査料など一部の費用は自己負担となるが、コロナ治療薬の費用は2023年9月末まで公費で賄うため、患者の自己負担はない。  

「ゾコーバ錠」薬価は1回の治療(5日分)につき、約5万1850円 ※画像提供・塩野義製薬

 「ゾコーバ錠」は軽症や中等症の患者向けの飲み薬で、1日目に3錠、2~5日目に1錠ずつ、計7錠服用する。
対象は12歳以上で、重症化リスクがなくても投与できる。しかし妊婦や、妊娠している可能性のある女性には投与できず、一部の治療薬とは併用できない。
 厚生労働省は2022年11月、「ゾコーバ錠」の製造・販売の緊急承認を了承した。 抗ウイルス薬としては国産初の飲み薬で、2022年5月に創設した緊急承認制度の最初の適用となった。

※データ提供・塩野義製薬
塩野義製薬・手代木功代表取締役会長兼社長CEOは4月3日の入社式で「ゾコーバ錠を異次元のスピードで供給できたことは、社会から必要とされる会社であることを実証できた」と述べた
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