西村康稔・経済産業相宛てにカッターナイフの刃を送りつけたとして、兵庫県警は5日、脅迫容疑で、長野県小布施町居住、無職の男(51)を逮捕した。
男は吉村洋文・大阪府知事や長崎幸太郎・山梨県知事にも脅迫文や刃物を送った疑いで、2023年3月までに、同じく脅迫容疑で大阪、山梨両府県警に逮捕、起訴されている。
西村氏は兵庫9区(明石市、淡路島)選出の衆議院議員。
兵庫県警によると、男は2022年1月23日ごろ、兵庫県洲本市内の西村氏の事務所にカッターナイフの刃や文書が入った封筒を送った疑いが持たれており、「私のやったことだと思う」と容疑を認めているという。
文書は2枚あり、新型コロナウイルスのワクチンを批判する内容で、ほぼ同時期に東京都千代田区の衆議院議員会館の西村氏事務所や、地元・兵庫県明石市内の事務所にもカッターの刃が送られており、兵庫県警が関連を調べている。
西村氏は2020年3月、新型コロナウイルス感染症対策担当相に就任(経済再生担当大臣と兼務)。のちに自民党コロナ対策本部長に。2022年8月から経済産業相。