兵庫県警・加古川署が、署内の霊安室に安置していた60代男性2人の遺体を取り違え、このうち1人の遺体を別の遺族に引き渡していたことが7日までに、兵庫県警への取材でわかった。
2人は病死とみられ、名字が同じで、加古川署・霊安室の上下2段構造の安置場所に置いていた。3月29日に上段の遺体(66)の遺族が引き取りに訪れた際、氏名や顔の確認が不十分なまま下段の遺体(69)を引き渡した。
その後、4月6日に霊安室を訪れた署員が下段の遺体がないことに気付き、取り違えが発覚したという。引き渡した遺体はすでに火葬され、加古川署は双方の遺族に謝罪した。
加古川署は「ご遺族にはさらにご心痛を与えることになり、申し訳ない。今後このようなことがないよう、指導を徹底する」とコメントした。