絶滅の危機に瀕した東南アジアの霊長類を捉えた写真展「絶滅危惧種 東南アジアの霊長類 ~奥田達哉写真展~」が大阪市立自然史博物館(大阪市東住吉区)本館で開かれている。5月12日(金)まで。
37年以上にわたり、国内外で野生生物の観察を続けてきた写真家、奥田達哉さんの作品展で、今回は、奥田さんが東南アジアのジャングルで出会った霊長類にスポットを当て、「アカアシドゥクラングール」「ダスキールトン」「ボルネオオランウータン」などユニークな約10種について、壁面を使った大型写真パネルで紹介。人類に最も近い野生動物である霊長類の豊かな表情や濃密な家族関係が伝わる様子、野生の中で懸命に生きる姿が生き生きと撮影されている。
同地域の霊長類は、生息地である森林の急激な破壊や密猟などによって、ほとんどが絶滅の危機に直面しているという。奥田さんは「手遅れになる前にこの状況を多くの人に知ってもらい、絶滅回避のために何ができるか共に考えてもらいたい」と話している。
22日(土)午後2~3時半、奥田さんを講師とした講演会「東南アジア霊長類の魅力と絶滅危惧の背景」が同館講堂で開かれる。開場は午後1時で、先着170人。聴講無料(要別途入館料)。インターネットでの同時配信(無料)もある。視聴はYouTubeの「大阪市立自然史博物館」チャンネルにアクセスし、表題の番組をクリック。5月31日(水)まで見逃し配信も行う。
問い合わせは同博物館06-6697-6221。
◆テーマ展「絶滅危惧種 東南アジアの霊長類~奥田達哉写真展~」
会場:大阪市立自然史博物館本館1階ナウマンホール
〒546-0034 大阪市東住吉区長居公園1-23
会期:2023年3月11日(土)~5月12日(金)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:5月1日以外の月曜
観覧料:常設展入館料(大人300円、高大生200円)
問い合わせ:同博物館06-6697-6221