岸田首相は祝辞で、大阪・関西万博の名誉総裁に秋篠宮さまが就任されたことと、記念貨幣の発行について報告。そして、「1970年の大阪万博で、“太陽の塔”や“月の石”に高揚感を覚えた。それから55年後に再び大阪で開かれる万博には、新型コロナウイルスや地球温暖化など、時代を画するような出来事が続く中、“いのちと向き合う”催しとして大きな期待が寄せられている。70年の万博を超える新世紀の万博にすべく、これからの2年間全力で取り組む」と抱負を述べた。
西村経産相は「時代の転換期、日本がアニマルスピリッツ(野性的な躍動)を呼び起こし、イノベーションを進めることが重要だ。関西はインスタントラーメンや魔法瓶、人口衛星を生み出し、開発してきた歴史がある。空飛ぶクルマのほか、ライフサイエンスでも最先端の技術を世界に発信するため、『やってみなはれ』の精神で世界の未来を切り開く万博にしていければ」と期待を込めた。
そして開催地・大阪を代表して吉村大阪府知事が「今は何もない夢洲に、2年後のきょう、150か国もの英知が結集する。大阪や関西、日本には素晴らしい技術と個性がある。日本ここにあり、と言われる万博を開催したい。そして次世代を担う子どもたちが会場を訪れ、この未来に進んでいこうと思えるような万博に」と述べた。