サッカー・Jリーグは18日、2023年2・3月度の明治安田生命Jリーグ月間表彰を発表し、ヴィッセル神戸の吉田孝行監督がJ1の月間優秀監督賞に選ばれた。吉田監督はこれが初の受賞となる。
昨夏からヴィッセルに復帰し、昨シーズンは苦戦続きのチームをJ1残留に導いた吉田監督。継続して指揮をとる今シーズン、序盤戦では、大黒柱のMFアンドレス・イニエスタ選手が負傷などで離脱を強いられたり、守備陣に負傷者が続出したなかでも、メンバーをうまく統率。2月から3月にかけての5試合で、チームは4勝1敗とスタートダッシュに成功し、首位の座に躍り出た。
Jリーグ選考委員会からの総評では、「シーズン前のキャンプからチームをまとめ上げ、開幕から上位を狙えるチームに育て、かつ選手をうまくコントロールするマネジメント力を評価」(反町康治委員)、「攻撃面でも酒井、山口、武藤を右に配置する布陣が機能している。監督のマネジメントも素晴らしい。攻撃に注目されがちだが、失点の少なさも注目」(北條聡委員)と、マネジメント力への評価の声があがっていた。
吉田監督はJリーグを通じてコメントを発表。「このような素晴らしい賞をいただいて大変光栄です。選手たちのハードワークとスタッフのサポートがあって取れた賞だと思います。ヴィッセル神戸を応援してくれているサポーターの力も大きかったですし、皆で取れた賞です。日頃からヴィッセル神戸に関わってくれている皆さんに感謝したいです。まだシーズン序盤ですので、これに満足せず一戦一戦、全力で戦っていきたいです」と受賞の感想を述べている。